【連載】サイキック研究

■サイキックの研究と分析(6) ~「不確定性原理」について説明する~

投稿日:2018年9月1日 更新日:

Photo_2

不定期連載『サイキックの研究と分析』シリーズ。 記事一覧はこちら。


◆◇「不確定性原理」について説明する◆◇

「量子力学」の原理で有名なのは「不確定性原理」というやつです。
聞いたことあるでしょうか?
とりあえず、自分なりに説明してみようと思います。

これについては、書籍『リアル魔法使い研究』あたりでも説明しているので、
それの内容を再利用しつつ説明します。

ざっくりの説明だと
「ある粒子(素粒子)の位置が正確に決まるほど、その運動量は正確に知ることができなくなる。逆に、ある粒子の運動量が正確に決まるほど、その位置は正確に知ることができなくなる。位置と運動量を同時に正確に測ることはできない」
・・・といった意味です。

書籍『[図解]量子論がみるみるわかる本(愛蔵版)』より引用すると・・・

ある物質に関する『位置』と『運動量』を測定する時、両者を同時にただ一つの値に確定することはできず、避けられない不確かさが残る。

・・・とあります。

分かったでしょうか?

普通の物理学だと・・・たとえば、「距離」と「速さ」と「時間」がそれぞれあった場合…

「距離」=「速さ」×「時間」

といった式が成り立ります。
まぁ、車が走ってる姿でも、ボールが転がってる姿でも想像すれば良い、単純な物理学です。

Borutokruuma

この場合、「速さ」と「時間」が決まれば「距離」が定まるし、
「速さ」と「距離」が決まれば「時間」が定まる、
といった原理が成り立ちます。
物理学の基本原則みたいなもので、
100円の物を5個買ったら値段は500円みたいなものです。

しかし、量子力学における
「位置」と「運動量」の場合は、
「位置」が決まっても「運動量」が定まらないし、
「運動量」が決まっても「位置」が定まらない。
両者は同時に一つの値を確定することができず、
それらは「確率的に変動する」としか言えません。
100円のものを5個買っても、値段は確率的に変動するみたいなもの?
それとも、どちらかが確定すること自体が成り立たない?

Hatena

とまぁ、そんな感じの理論が確認されてるわけです。

ちなみに、「運動量」は「速さ×質量」の値なんで、
「速さ」に近い概念と捉えてもらって良いです。

・・・まぁ、以上の話は例え話なので、
量子力学となると、波動関数だとかヒルベルト空間だとか、
もっとややこしい話にはなりますが、
とりあえず、「従来の物理法則と全然違う」
と思っておいてもらいたいです。

こういうのがどんどん分かってしまったから、物理学者は大変だったわけですね。

あと、「確率的に変動する」という所で
「波動関数」というのが出てきて、
ここで「波」のような式が出てくる所も重要です。

5fpynd4

Math Gifs – Album on Imgur

「波」は、数学的にはsinとかcosの式で表されますので、その概念も押さえておいてください。
 
 


-【連載】サイキック研究

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

■サイキックの研究と分析(29) ~「エーテル体」と「アストラル体」について~

不定期連載『サイキックの研究と分析』シリーズ。 記事一覧はこちら。 ◆◇「エーテル体」と「アストラル体」について◆◇

■サイキックの研究と分析(27) ~引き寄せの法則とシンクロニシティ~

不定期連載『サイキックの研究と分析』シリーズ。 記事一覧はこちら。 ◆◇引き寄せの法則とシンクロニシティ◆◇

「サイキックの研究と分析」シリーズ、目次

「連載」ということでずっと書き続けてた 『サイキックの研究と分析』シリーズの目次をここに載せておきます。 (2021/2/23追記) とうとう完結しました。 「1~55」で、とりあえず当初から書きたか …

■サイキックの研究と分析(36) ~「呼吸法」が基本にある?~

不定期連載『サイキックの研究と分析』シリーズ。 記事一覧はこちら。 ◆◇「呼吸法」が基本にある?◆◇

■サイキックの研究と分析(8) ~「粒」であり、「波」でもある性質~

不定期連載『サイキックの研究と分析』シリーズ。 記事一覧はこちら。 ◆◇「粒」であり、「波」でもある性質◆◇

プロフィール

Author:Raimu

魔術・オカルト全般好きな理系。
サイキックの研究とか、占星術とか、
神秘と科学の考察的な、自分の好きなものを置いていきます。

詳しくはこちら

2021年頃に書き始めたヌーソロジー学習用テキストの新作。
哲学、シャーマニズム、数学、神学、古代文明、意識進化、オカルト・・・など色んなジャンルが絡んでくる内容のもので、これを読めば『ヌーソロジー』ってどんなものなのかがざっくりと分かるようになるはず。

「陽」や「陰」、「天」や「地」といった概念を基本とする中国の古代思想『陰陽論』や『易経』についてちゃんと説明するテキスト。さらに西洋哲学や精神分析学、ヌーソロジーの概念とも絡めてその哲学を深めていく。

ユング心理学が専門でありながら古今東西の文化や宗教全般にも詳しく、スクールカウンセラーとして数多くの実績を持つ偉人、河合隼雄さんの書籍を読み直してその思想を学ぶシリーズ。

超能力や魔術の研究や、物理学・量子力学を絡めた解明を目的に、少しずつ書いていった連載記事。

正式名称は『はじめての人でもホロスコープを自分で読めるようになるための記事』。西洋占星術で出した結果をある程度の所まで読めるようになることを目的とした記事。

『note』のテキストコンテンツとして執筆。社会不適合者が生き残るための考え方や知恵をテーマにしたテキスト。1~5でとりあえず一区切り。
第1回目はこちら。

半田広宣さん提唱の宇宙論・具体的イデア論と言われている『ヌーソロジー』。その基本から実践的な入門までを、自分なりに一通り説明したページ。

その他に作ったものはこちら。

『Raimuのプログラミングノート』というプログラミング関連のブログを開設しました。
初心者向けの「プログラミング入門」がメインコンテンツになりますので、よろしくお願いします。

noteで西洋占星術による鑑定を有料で受け付けています。生年月日と出生日時から占う命術鑑定です。
通常コースは4000円、簡易コースは2000円にて受け付けています。

Kindle本など。Amazonで買えます。
「佐道来夢」という名前で出してます。

書籍版Kindle版があり。
「4次元」とは何か?というのが主なテーマ。割と理系的な視点から「異世界」について探求していった本と言っても良いかもしれない。
『ヌーソロジー』の理解に必要な「4次元認識」の実践部分もあり。
詳細はこちら

書籍版Kindle版があり。
宇宙論『ヌーソロジー』の入門用。半田広宣さん監修の元、ヌーソロジーの主要な知識を押さえれるコンパクトなハンドブック。
「変換人生活のためのヒント」というテーマの書き下ろしテキストもあり。
詳細はこちら

書籍版Kindle版があり。
「リアルな魔法使い」とは何か?をテーマに、「目に見えないもの」との付き合い方や、その仕組みなどについて幅広く書いていった。オカルト的なことを実践していたり、関心のある人に読んでもらいたい本。
詳細はこちら

Kindle版があり。
ユング、フロイト、ラカンなどの「精神分析」のジャンルを、ヌーソロジーの概念を使って説明することを試みた「ヌーソロジー×精神分析」の本。精神分析の概念がゼロからでを分かるようにしつつ、ヌーソロジーの世界観の理解も深めることができる。
詳細はこちら

メイン⇒@raimu_23tm

占い関連⇒@raimu_23tm_thot

ぬーそろじーたん⇒@noosology_tan

アストロロジーたん⇒@astrology_tan