【連載】サイキック研究

■サイキックの研究と分析(9) ~「直線的な時間」とサイキックな時間~

投稿日:2018年9月22日 更新日:

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◆◇「直線的な時間」とサイキックな時間◆◇

量子力学の特徴として重要なのは、「時間軸が無い」ということです。
ここで「時間軸」と言っているのは、
時計で流れているような「直線的な時間」の軸のことを良います。

動画の時間が着々と流れていて、
動画のバー(シークバー)で動かそうと思えば動かせるのもそんな時間です。

Dougaba_2

現実の時間は戻せませんが、デジタルの時間は自在に戻せます。
現実の時間を戻してしまうチートアイテムがドラえもんの「タイムマシン」ですが、
これは「直線的な時間」を前提としたアイテムです。

「時間」の在り方は「空間」の在り方にも繋がってくるため、
「時間」というフレームを使って、
「サイキック」のように未知なものを解明することが大事になります。

量子力学では「波動関数」というものが使われていますが、
こうしたものを中心として扱う量子力学は、従来の古典的な物理学と違って、
「時間」の扱い方がかなり特殊です。
 
式で書くと以下みたいなのがあります。

Suushiki

まぁ、なんか難しそうな式ですけど、
なんか時間の概念「t」が混じってる所だけ見とけば良いです。
あと、「虚数:i」ってのがあるのも重要で、
これは、実数で構成される「通常の世界」とは逸脱したものとでも思っておいてください。

Suushiki2

この式には何気に自然数eのi乗・・・というのがあって、
そこで「オイラーの公式」が出てくる所も重要ですが・・・これについてはあとで説明します。 
 

純粋持続について

「時間」について言った哲学者というと、アンリ・ベルクソンという人がいます。
この人はアインシュタインと同時期に活躍した哲学者で、
時間に対する解釈がアインシュタインと違うので、
アインシュタインが相対性理論を発表した時に、その抗議となる論文を出したことで有名です。
何故なら、アインシュタインの考え方は、
「時間」を確たる物理現象のように扱うものだったので、ベルクソンはそこに異議を唱えました。
 
ベルクソンは「生命が感じる時間」にこそ、時間の本質があると主張した人物です。

Berukuson

この人は「純粋持続」という時間を提唱して、
そうした時間について色々と書きました。

こういう哲学の原書は大体読みやすくは書かれてないので難しいですが・・・
ベルクソンはノーベル文学賞を取ってるので文章が綺麗なことで有名です。
・・・とはいったものの、それでも難しいです。

こういうのは日本人が分かりやすく説明したものでも良いでしょう。
普遍的な概念を理解してる人だったら、誰が書いたものでも良いです。
分かりやすさ重視だったら以下のものがあります。


先の著書を引用すると、以下みたいなことが書かれています。

日常生活の必要性に駆られて時間を空間様のものとして捉えたり、とびとびの自然数列になぞらえて理解したりという限りにおいては、時間はいわば物質のような外在的性格を引き入れるということになる。せわしない日常のなかで、僕たちは時間を空間のように、または物質のようにイメージしている。
本当を言うなら、つまり日常生活での功利性や実利性、切迫性を離れ、より本来の意識のなかに沈潜しながら反省してみるなら、そこには、空間的時間とはずいぶん性格を異にする流れが存在するということに気が付くはずだ。まるで<空間的なかさぶた>をはがしてみると、そこから、本当の時間が姿を現すとでもいうかのように。
その忘却を自覚させ、眠った状態のそれを覚醒させるという目的のために、ベルクソンは特別の名前をあたえた。彼はそれを<純粋持続>(la duree pure)と呼んだのである。
それは空間とは違い、単位をもたず、互いに並列可能でもなく、互いに外在的でもない。それは互いの部分が区別されるということがない継起であり、相互浸透性そのものである。数直線とは違い、それは原理的に後先を指定することが難しく、順序構造をもたない。また、可逆性ももたない。それは量的で数的な多様性ではなく、質的な可能性である。

以上は、「日常生活においてイメージされる時間」についてと、
それとは違う「純粋持続」についてです。
分かったでしょうか?
 
あと、ベルクソンは、「純粋持続」は「言語」とも密接な関係にあること言っていて、
以下のようなことも書かれています。

言語とは、持続する世界を放擲(ほうてき)して、この複雑な世界のなかをある程度確に動き回るのに十分なだけの素猫を、固定し、決定するための装置である。

さて、要するに「純粋持続」とは何なのか?
簡単に説明すると、人間が感じる所にある時間・・・もとい、「内在にある時間」のようなもので、「集中してるときの時間は一瞬。」みたいなものもそれです。
それは量的なものではなく、質的なものだとされています。
こうした「純粋持続」のような時間は、言い換えるなら「主観的な時間」とも言うこともできます。

サイキックというのは、必ず「主観的な世界」にアクセスするものなので、「主観的な時間」というものも同様にキーとなる概念になります。 
 

時間の概念は、人間が作り上げた幻想だ!

「時間」についてといったら「相対性理論」も有名ですが、
苫米地英人という人も、その辺の理論を引用して時間について言ってます。
というか、この人はサイキック研究的に凄く面白い人で、
密教とか気功とか神秘思想とかに通じてることを、
「脳力」開発に応用したりしてる人なので、その人も紹介も兼ねて紹介していきたい所です。
この人の著書の一つに『超時間脳で人生を10倍にする』というのがあります。

この本では、「時間の概念は、人間が作り上げた幻想だ」「時間には『体感時間』しかない。時間の長さは、主観が決める」「一般人とNASAエンジニアでは、体感時間が500倍以上違う」・・・といったことが書かれてます。
あと、独自の理論から「時間は未来から過去に流れている」といった主張もあります。
この辺で論じられてる「時間」も、ベルクソンが論じている「時間」に近いっちゃ近いと思います。

これは割と為になる本だったので、本の内容をまとめた記事をこのブログに書いたことがあります。
プログラマーの仕事でも使えますし。
「時間論」の良い所は仕事で使いやすいことですね。

◆「超時間脳で人生を10倍にする」の重要な所メモ

あと、「一瞬で答えを出す能力」みたいなものは、
後述する「量子コンピュータ」が関係してたりするので、
その辺を考えてみるのも面白いと思います。
  

4次元と時間論

「時間論」は「4次元」という概念とも関係しています。
4次元については、自分の著書の『4次元思想とフラットランド』にて詳しく取り上げました。

この著書で説明したことをざっくりと書くと、
「反転した時間」とかいう概念がまた登場していきます。
通常の時間が流れているのが「4次元時空」であり、
「反転した時間」があるのが「4次元空間」というもの・・・と結論づけてます。
「4次元時空」は「客観的な時間」の世界で、
「4次元空間」は「主観的な時間」の世界ということで、「客観」「主観」とも関係しています。

4zigen

ここもまた詳しく書くと話が長くなりそうなので、
詳しいことを知りたい人は『4次元思想とフラットランド』を参照してください・・・ということで。
 

さて、話が脱線していきましたが、
量子力学も「主観的な時間」の世界にアクセスするものと言っても良いです。
突き詰めると、「4次元」の世界や、それ以降の高次元世界とのアクセスも絡んでいます。

それは、素粒子のようなミクロの世界から、
従来の時間が存在しない・・・いわば「無時間」のような世界とアクセスするということになります。
そして、サイキックにおいても、それとアクセスすることが鍵になってくるということを押さえておいてください。
 
 


-【連載】サイキック研究

執筆者:


  1. ティートウ・リュー より:

    アンリ・ベルグソンの本や数学の本は、ほとんど置きっ放しです。

    『全宇宙の大転換と人類の未来』という並木良和さんの本に2020年から2038年までのタイムラインというもの書いてあります。

    2024年以降 社会的な状況は、新たな体制の中、徐々に良くなっていく。
    2038年頃 地底世界の存在たちと宇宙種族たち両方との「オープンコンタクト」を行う。

    などの予定あるそうです。

    また、高齢化問題に関しては、2026年~2028年あたりから、革新的な対策が出てくるようになるそうです。

    世の中は、いい方向へ向かっていくようです。リラックスしてサイキックな感性を開花させて、景気よくなるまで質素でディレッタントな生活を送りたいです。

  2. ティートウ・リュー より:

    今年出版の 並木良和 監修『大強運を味方につけて大開運する!』での、2038年までの予測では、

    2037 地底世界の存在と宇宙種族とのオープンコンタクト
    2038 全宇宙の存在とともに人類が集団アセンション

    と、あります。
    ただ、2026年くらいまで「ぜいたく」する余裕なくなりそうなこと書いてあります。

    2032年から2033年にかけて地球の5次元化は完了するそうです。

    結婚というシステムの利用者は減り、複数家族で子どもを育てていく、江戸時代の長屋のような家族形態に変化していくそうです。

    江戸時代の日本文化は地球に優しい印象あります。
    これからは、お腹を空かせて希望をふくらませる時代になるかもしれません。

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第1回目はこちら。

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