【連載】サイキック研究

■サイキックの研究と分析(36) ~「呼吸法」が基本にある?~

投稿日:2019年5月6日 更新日:

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◆◇「呼吸法」が基本にある?◆◇

これまで、「精神世界」へアクセスするための多種多様なジャンルや、
魔術や魔法について書いていきました。
そういうジャンルに取り組んでると、中には、宗教的な胡散臭さのあるものもあります。
胡散臭いものは避けたい。

そんな中でも、「呼吸法」を使ったやり方というのをよく聞きます。
「精神世界」へのアクセスにおいて、
「呼吸法」は基本にあるのかもしれない?

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「呼吸法」というは、一応「身体」を使うものなので、
魔術や魔法のカテゴリー的には『人』系『体:soma』系に該当しますが、
「呼吸」程度であれば幅広く使えるので、どのカテゴリーで出てきても良い技法になります。

『サイキックの研究と分析』的には、
この世界は「物質世界」で、裏側には「波の世界」というのがあって、
そうした中で、「粒の世界」と「波の世界」を「繋ぐ」ことをして、
「波の世界」側にある「精神世界」にアクセスすることが大事になります。
そういう技術が必要だし、そのために心がけるべきこともあります。
その中でもポピュラーな方法が「肺」を使った「呼吸」を意識するやり方なのかもしれません。

「呼吸法」というと・・・ジャンプ漫画で有名な『ジョジョの奇妙な冒険』とかでも、
「波紋」という呼吸法が出てきます。


この漫画では、呼吸法で必要なことが大体書いてあります。
あと、ジョジョの作者の荒木飛呂彦さんも波紋法の使い手なのか、
年取るごとに若返ってるぐらいの若さと評判だったり。

◆荒木飛呂彦の顔年齢が若い!昔と現在の比較画像・老けない秘訣まとめ

それから、最近、ジャンプで連載されてるものだと
『鬼滅の刃』という漫画も「呼吸」を用いた戦闘法が使われています。


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漫画の話になってしまいましたが、バトル漫画のネタにもできるということは、
それだけ汎用性が高いということだと思います。

ちなみに、宇宙論『ヌーソロジー』の情報によると、
人間の身体における「肺」の役割とは「変換作用」と言われています。

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※「肺:変換作用」と書いてある。書籍『2013:シリウス革命』より。

・・・これがなんのことなのかハッキリは分かりませんが、
とりあえず、それっぽい意味あると捉えておきましょう。
 

メジャーな呼吸法の基本

さて、ここでメジャーな呼吸法について書いておきます。
まず、基本中の基本として「複式呼吸」と呼ばれるものがあります。

◆腹式呼吸 – Wikipedia

これのやり方の説明として、とりあえずWikipediaから引用すると以下になります。

一般的には胸郭(肋骨などからなる籠状の骨格)をなるべく動かさずに行う呼吸のことをいう。
 
肺の入っている胸腔は、主に、肋骨とそれを支え動かす筋群及び横隔膜で構成されている。息を吸う(すなわち胸腔を広げる)ためには、肋骨を開き広げるか、横隔膜を収縮させて下げればよい。特に、横隔膜を大きく動かすと、腹腔が変形し、腹が前方へ突き出る。これが、腹筋をはじめとする全身の筋肉の弛緩を促し、更に内臓への刺激ともなることから、様々な健康法などと結びついている(ヨガ等)。ここから、息を吐き出す力は横隔膜の弛緩による復元と、腹筋の収縮によって内臓を上昇させ、それによって横隔膜をさらに上昇させることによるものであるから、あたかも腹で呼吸しているように感じられるのである。

つまり、「腹式呼吸」とは、「横隔膜」を動かすことによって呼吸を行うものということです。
あと、「吸う時は鼻から吸ってお腹をふくらまし、吐く時は口から吐いてお腹をへこませる」
ということがよく言われています。

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このように、お腹を使った深い呼吸をすることで、
身体の細胞や脳細胞の深い所にまでエネルギーを送ることができて、
それによって普通の呼吸にはない力を発揮することができます。
(自分も使っていてそういう体感があります。)

これをより発展させたやり方となると諸説あります。
東洋系や仙道系や仏教系のジャンルなどは、
特に呼吸の研究がされてることが多いので、探してみると色んな呼吸法があります。

ざっくり言うと、普通の呼吸は「早く」「浅く」「胸で」「大ざっぱに」行うものであり、
それに対して、腹式呼吸は「遅く」「深く」「腹で」「微かに」行うのがポイントになります。
それから、各作用をどれだけ強く行うか、どういう姿勢でやるか、何をイメージするか・・・などの要素を付加することで、アレンジが可能になっていきます。
 

「四拍呼吸」について

あと、自分が知っているのは「四拍呼吸」というものです。

これについては、書籍『リアル魔法使い研究』でも詳しく書きました。

「四拍呼吸」は「西洋魔術」のジャンルでよく出てくるので有名です。
「ブロック呼吸」「ボックス呼吸」などと呼ばれることもあります。

自分は、これに関しては習ったことがあるのでよく演習しました。
この呼吸法は、「エーテル体」を知覚し、「エーテル体」を吸収することができるものだとも教わりました。
「エーテル体」は『サイキックの研究と分析』でも以前に説明した通り、
サイキック的に重要な非物質存在です。

◆サイキックの研究と分析(29) ~「エーテル体」と「アストラル体」について~

こうした呼吸法から、カバラなどの神秘思想に必要な体感も得ることができて、
自己認識や自己発見にも繋げることもできます。
だから西洋魔術のジャンルでよく使われているわけです。

さて、「四拍呼吸」のやり方について説明します。基本は簡単で、
「吐くときに4を数える。止めて2を数える。次に、吸うときに4を数える。止めて2を数える。」
・・・の繰り返しです。スピードは自分のペースで自由で良いです。

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以上のように、「ブロック」とか「ボックス」のような形をイメージするから、
「ブロック呼吸」と呼ばれることもあるわけです。
これを7回行うことで「1セット」だと自分は習いました。「7回で1セット」は覚えておきましょう。
大体、簡単にやる場合は2~3セットぐらいやり、ガッツリやる場合は7セット以上などやります。

あと、呼吸の時の姿勢は「神の姿勢」と呼ばれる姿勢が望ましいです。
背筋は伸ばして、足はリラックスできるように適度に開いて、手はひざの上に置きます。
これは、古代エジプトのファラオが玉座に座ってる姿をイメージするものらしいです。

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「四拍呼吸」のポイントとなるのは「数をかぞえる」という所です。
やり込んでいくと無意識に没頭しやすい呼吸法でも、
「数をかぞえる」ということによって意識を忘れないようにする効果があります。

ちなみに、自分が習った所では、これを「最低でも1セットで、標準は2,3セット。やり込む場合は7セット。」を100日間でも良いから毎日やろうというノルマがありました。
・・・自分もなんとか100日やったわけですが・・・。
最低1セットだとそんなにかからないので、業法の中では簡単な部類だと思います。
 

「四拍呼吸」の注意点とか、呼吸法の注意点とか

「四拍呼吸」の注意点としては、呼吸を止めるときには気管を閉めるようにして止めないで、横隔膜の動きを止めるようにして止めること、です。
もし、気管を閉めるようにして止めると、気管が傷ついてしまう恐れがあるからです。
身体を傷つけるやり方だと思った場合は、そのやり方は止めましょう。

「四拍呼吸」は腹式呼吸で行わなければならないという決まりがあるわけではないですが、
横隔膜で止めるとなると、必然的に腹式呼吸を使うことになります。

それから、もう一つの注意点は「雑念がない静かな所でやること」です。
呼吸法に没頭している時は、一種の「変性意識」みたいな状態になり、
その状態だと周囲の感情とか雑念とかの影響が直に受けやすくなってしまうからです。
それを防ぐためにも、自分一人しかいない個室でやることが望ましいです。
慣れてくると雑念があってもできる術が身につくものでもありますが・・・はじめのうちは個室でやることが安定です。

あと、「変性意識」の状態というのは、邪な他者がいると「洗脳されやすい」状態でもあるので・・・
習う場合はあくまで信頼できる指導者のいる所で・・・っていう点も注意っちゃ注意だと思います。
これはあくまで邪な人が指導している場合においての注意点になりますが・・・

以上の注意点は、他の呼吸法を試していく場合でも同様です。

こうした呼吸法を使う場合で一番気をつけるべきことは、
肺や身体を痛める感覚があったらそのやり方は止めること、です。
信頼できる誰かに習ってやることができればそれがベストですが、
自分一人で試す場合は、危険を自分で察知することが必然的に必要になっていきます。
とりあえず、それだけは意識しておいて、
あとは各自で試して感覚を確かめてみれば良いのでは?と思います。

古今東西を探していくと、これまた色んな種類の呼吸法があったりするので、
自分に合ったものを探してみると良いと思います。
 
 


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ユング心理学が専門でありながら古今東西の文化や宗教全般にも詳しく、スクールカウンセラーとして数多くの実績を持つ偉人、河合隼雄さんの書籍を読み直してその思想を学ぶシリーズ。

超能力や魔術の研究や、物理学・量子力学を絡めた解明を目的に、少しずつ書いていった連載記事。

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『ヌーソロジー』の理解に必要な「4次元認識」の実践部分もあり。
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書籍版Kindle版があり。
宇宙論『ヌーソロジー』の入門用。半田広宣さん監修の元、ヌーソロジーの主要な知識を押さえれるコンパクトなハンドブック。
「変換人生活のためのヒント」というテーマの書き下ろしテキストもあり。
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