実は先日(6/26)に、前々から入ってみたかったアイソレーションタンクに入ってみたので、
その体験レポートをちゃんと書いておきます。
アイソレーションタンクとは?
まず、アイソレーションタンク(別名、フローティングタンク)とは何か?についてです。
簡単に説明すると・・・
塩分の濃い特製の液体にただプカプカ浮かんで、あらゆる感覚が遮断された無重力状態を体験する装置
です。
もうちょっと説明すると、Wikipediaによれば・・・
アイソレーション・タンク(Isolation tank)は、感覚を遮断するための装置であり、光や音が遮られた空間で、皮膚の温度に保たれた高濃度のエプソムソルトの塩水に浮かぶことで、皮膚感覚や重力の感覚を大きく制限することができる。リラックスを目的として、また心理療法や代替医療として使われている。1990年代以降はヨーロッパを中心にフローティング・タンク(floating tank)と呼ばれることが多い。遮断タンク、瞑想タンク、サマディ・タンクとも呼ばれる。
・・・と書いてあります。
1950年代には様々な感覚遮断の研究が行われていたらしく、その中で開発されたようです。
以下のHIKARI CLINICさんの説明も良いので読んでみてください。
◆フローティングタンク – 岡山駅前の心療内科・精神科 HIKARI CLINIC
その効果はただの治療におさまらないぐらい、神秘的な領域へと向かえるものなので、
自分の知り合いとか知り合いの界隈で話題になってたので前々から気になっていました。
ただ浮かぶだけの装置ということで仕組みは簡単そうですが、
液体を扱うことによる難しさがあるので、技術的な所だと洗浄機能が特に重要みたいです。
日本での導入事例はまださほど多くはなく、東京と岡山にしかないみたいにレアな装置でしたが、
最近は調べてみると福岡あたりでも使用してるサロンがあるので探してみると良いと思います。
しかし、関西だと大阪とか京都といった所にはなさそうなので、もっと普及して欲しいです。
予約する
自分が行ったのは東京の大塚駅近くにある『Sel Flotte(セルフロッテ)』という場所でした。
◆東京のフローティングタンク(アイソレーションタンク)サロン|Sel Flotte ~セルフロッテ~
まずはサイトから普通に予約します。
[お問い合わせ⇒ご予約はこちら⇒営業カレンダー]を押下していって、
予約できる日を探していきます。
当サロンにはタンクが一台しかないので、一人予約があったらその枠はもう埋まることになり、
土日祝日は混雑しがちなことが予想されますが、
自分が予約した時は2~3週間後でも割と空いてた覚えがあるので、
割と普通に予約できると思います。
もっとも、話題になってめっちゃ人気が出た場合は状況が変わるかもしれませんが。
あとは入力フォームに必要事項を入れていけば、予約は完了です。
自分は90分9,900円のコースを選びました。
ちなみに、アイソレーションタンクにはいくつか種類があるらしく、
この記事の冒頭にある丸っこいものはWikipediaから拝借した画像ですが、
今回入った実物に関してはSel Flotteの公式サイトに書いてある通り、割と四角っぽい形でした。
事前説明
予約した日時に該当の場所に向かいました。
場所は普通のマンションであり、その一室に到着したので入ります。
アイソレーションタンクの管理人、サロンのマスターらしきおっちゃんが出迎えます。
ちょっと書類を書いた後に、おっちゃんからアイソレーションタンクについての説明を受けます。
・まずは風呂場でシャワーを浴びて、髪と身体を綺麗に洗う。
そこからそのままアイソレーションタンクのある部屋へ直行して、好きなように入っていく。
・風呂場からタオルは必ず持ってくるようにする。
・タンクに入る時は耳栓をつける。
・入り口はこうやって空けるので、内側からも空けれるように確認しておく。
・タンクの水が目に入るととてもしみるので、洗浄用の用具がここにある。
・入ったら慣れるのにしばらく時間かかると思う。
・まずは手と足を壁につけて固定するけど、慣れたら離すようにする。
・あとは自由にひたすら浮かんでください。
・時間になったら音楽が鳴るので出てください。
・出る時はまずは身体を拭きながらゆっくり出る。
・出た後も慣れるのに少し時間がかかると思う。
・・・など。
ちなみに、ネットで探すとアイソレーションタンクの体験談が諸々見つかるので、
気になる人はそれを読んでみても良いと思います。
◆【感想記事】アイソレーションタンクに浮かんだ結果【体験談】 | Free Steps
◆感覚を遮断される初体験。「アイソレーションタンク」やってみた | mozlog
◆【第31回】アイソレーションタンクに入ってみた|「マイナビウーマン」
ちなみに、入る時は基本は裸です。
水着とかあっても別に良いでしょうが、温泉に水着で入るように少し違和感があるでしょう。
ちょっと思ったのは、女性とか少し抵抗あるかもしれない?
管理人の人は銭湯の店員みたいなものなので、
よっぽどの緊急事態がない限りは風呂場には入ってこないように大丈夫だと思います。
入ってからの感想
以下、入ってみての感想とか、思ったこととか、起きたことを書いていきます。
まずは入り心地
とりあえず入り心地の感想。
液体はちょっとヌルヌルしてていかにも専用の液体って感じ。
アロマっぽい香りがちょっとする。
きっと当サロン特有のこだわりのものが混ざってるんだと思う。
温度はちょうど良く設定されている。
冷え性か事前に聞かれているので、ちょうど良い温度に設定されているのだと思う。
入り心地は悪くないようになってることは分かったが・・・そんなことより、慣れるのが大変そうである。
フェーズがある
事前説明で「慣れてくると~」みたいに聞いていたが、
確かにこれはまずは慣れることから始めないといけない。
思うに、このタンクは初めて入ってみると、以下のフェーズがある。
・慣れる
・力が抜けてくる
・もっと力が抜けてくる
[慣れる]の段階ではまだ慣れていないということで、
タンクでどのように浮かんでどのような体勢でいれば良いのかもよく分からない。
まずは時間をかけて慣らしていかないと、中でリラックスすることなど全くできない。
[慣れる]の段階が済むと身体が落ち着いてくるので[力が抜けてくる]の段階に入る。
始めは力が自然に抜ける所から抜けてくるようになる。
ここでちょっとリラックスできるようになる。
[力が抜けてくる]の次は、まだ力が残ってる箇所があるので、
そこを抜くために[もっと力が抜けてくる]に入る。
そうやって力を抜いていった先に、アイソレーションタンクで目指すべき境地に辿りつくようになる・・・
アイソレーションタンクモード
慣れて、さらに力も大体抜けてくると・・・
重力から開放されるようになる。
そもそも重力は動物を動物たらしめる根源的な力である。
動物は水中から陸に上がってから、ずっと重力との戦いだった。
始めはトカゲのように重力にへばりつきながらの行動しかできなかったが、
だんだんと慣れて立ち上がる方向へと近づいて進化していき、
完全な垂直二足歩行を達成すると同時に、人間へと進化した。
人間が完全な垂直二足歩行能力と同時に得たものは、脳の発達だった。
垂直に立つ脊髄によって支えられる高度な脳は、言語を扱うことまで可能とした。
人類はそれによる知識の共有や、物語の創造まで可能となり、
高度な文明を作り上げて地球を支配するにまで至ったが、
優れた脳はより大きな悩みも同時に抱えるようになった。
そしてそうした思考力を持つ人間は、また大古へ戻りたいとも葛藤するようになる・・・
重力から解放された時に蘇る、
動物として生きてきた我々人間の大古の記憶・・・
そこからさらにさかのぼり・・・
魚の頃・・・いや、クラゲだった頃の記憶・・・
あるいは、母親の胎内にいた時の記憶・・・・
母親の胎内で動物の進化を辿る中で、クラゲぐらい未熟だった時の記憶・・・
そうして重力にも何者にも縛られなかった時、
そこには「自己」しかなかった。
「自己」しかない状態の自分・・・
完全にただプカプカ浮かんで身を任せてるだけの時、そんな自分になってくる。
この状態を「アイソレーションタンクモード」と呼ぼう。
古今東西にあるあらゆる神秘の修行は、つまる所「自己になること」に行き着いていく。
人は本来の自己になることによって、様々な力を発揮することができる。
治癒能力の向上・・・創造性の開花・・・その効果は人によって違うだろうが語りつくせない。
アイソレーションタンクに入ると何が良いのか?と聞かれた時、
この「アイソレーションタンクモード」になることが一番の収穫なのではないだろうか?と思った。
アイソレーションタンクはハマる人はハマるみたいだけど・・・
そんな感覚にたまに帰りたいと思う人が入るのかもしれない。
目に液体が入る
一通り堪能して、一旦出てみようかと思って入り口に手を伸ばす。
すると、手についた水滴が落ちて左目の方にかかってしまった。
やっちまった!
事前の説明で気をつけてくださいと言われていたが、
確かにこれはなかなか目にしみる。
高濃度の塩水が入ってしまったという感じ。
事前に聞いていた通り、洗浄用の用具で目を洗うことに。
まぁ、毒みたいな薬品が目に入ったわけではないので、
洗えば全然大丈夫である。
むしろ、もし目に入ってもリカバリーが効くことが学習できるので、
一回ぐらい入っても良いかもしれない。
つらくなる
さて、だいぶ慣れてきたことだし、
なるべく体形維持してずっと浮かんでいよう。
・・・と思いたいところだけど、なんかつらくなってくる。
事前に聞いていたのは、中は水蒸気で満ちてるので
息苦しいこともあるかもしれないということ。
なので、入り口を適度に開けて休んだりしてみる。
とはいえ、また中に入ってもつらくなる時はつらくなるので、
中の空気の問題というわけではなさそうだ。
アイソレーションタンクは横になって寝るだけでなく、
あぐらをかいて座る程度のこともできる構造になっているので、
好きなように過ごしてみることにした。
飽きる
さっきの「つらくなる」と並行して、
どう過ごそうか?という感じになってくる。
自分が選んだのは一時間半コースなため、そこそこ長い。
終わりはまだなのか?
なんかそろそろもう良いかな?とすら思えてきた。
本当はもっとどっぷり深い境地を目指した方が良いんだろうけど・・・
まぁとはいえ、そうこうしているうちに丁度良いタイミングで音楽が流れて終わったので、良いかなという感じだった。
首の疲れが取れない
さっきの「つらくなる」の内容と同様なんだけど、
首が主につらくて、首の疲れがなかなか取れない感じだった。
全体的に少しずつ力を抜いてはいるはずだけど、
首のあたりはなかなか上手くいかない。
そもそも背筋を伸ばそうとするだけでもキツいかもしれない。
これについては重要な話なので詳しく後述する。
ヌーソロジー的にどうか?
さて、自分はヌーソロジー学習者。
当然、ヌーソロジーにとってどうかも考察します。
今書いている『変換人型ゲシュタルト論』では、
現時点では『次元観察子ψ5』のあたりの説明まではしてませんが、
とりあえずψ5の感覚を掴むのには適してる感じはします。
それから、『次元観察子ψ7』のイメージまでやり込もうと思いました。
ただ、これはなかなか簡単には上手くいかないような気がしました。
(あくまで自分の初回での試行錯誤の結果の話ですが。)
アイソレーションタンクは重力やあらゆる感覚が遮断され、
「前後・左右・上下」の概念がないような、真っ暗な空間に行くことができます。
そのため、ヌーソロジーで目指す境地の近い所に行けると思います。
ただ、本当に真っ暗なので「観る」行為がないという特徴もあります。
あと「他者」も存在していません。
ヌーソロジーで「偶数系」と呼ばれるものがなく、
とにかく自己しか存在しないので、「奇数系」と呼ばれるものしかない状況です。
こうした「他者不在」や「物質不在」の状態で「±∞=0の境地」みたいな所に行くので、
他者や物質がある前提として『等化』をするヌーソロジーとはちょっと違うとも言えるかもしれません。
偶数的な要素がない故に湧かないインスピレーションもあるかもしれませんが、
とはいえ、奇数的な要素を徹底することでインスピレーションが湧きそうでもあります。
とりあえず、ψ5を掴むには良い感じで、ψ7からは試行錯誤いるか?というのが初回の感想です。
そんなこんなで、ヌーソロジーのイメージをやりつくそうと試みて、
一通りやった後に「飽きる」「つらくなる」のフェーズが来ました。
ヌーソロジーのイメージをやりつくしたことによる疲労もあったかもしれません。
ヌーソロジー的にどうこうより、自分の身体とひたすら向き合ってみることも重要と思います。
しかしながら、後述しますが、まだまだ奥が深そうなので現時点で言えるのはここまでということで、
もっとつきつめると発見はありそうです。
事後レクチャー
色々と書いていきましたが、さらにここからの話も大事です。
タンクに入るのが終わって出ました。
するとマスターのおっちゃんにどうだったか聞かれます。
セッション後なのでぼーっとしながら、力の抜ける所が抜けましたねぇみたいなことを言いました。
あと、「首の疲れが取れませんねぇ・・・」ということを言いました。
すると、「そう思ったよ。見た時に疲れてるなって分かってたよ。」的なことを言われました。
マスターのおっちゃんはそういう系の能力者なのか。
だから、セッションの前に体調はどうだ?と念入りに聞いてたらしいです。
「コンピューターの仕事をする人はね、みんな肉体のことをあんま考えないで人のために仕事するから、自分の肉体が疲れてないことにするんだよ。けど、そうやってると急にダウンするのよ。」的なことを言われました。
なるほど・・・その時期は忙しいというほど仕事をしてたわけではありませんが、気をつけないといけないなぁという気分になりました。
あと、「わたしはね、ITの仕事をする人は国の宝だと思ってるんですよ。」的なことを言われました。
ITの仕事はとても好意的に思っているらしく、そんな感じで応援してくれました。
そして、首の疲れが出るのは、自分の体調からすると当然で、
つらくなっただろうけど、そのまま修行のようにずっと続けてると、つらくもなくなってきて、慣れるとさらにその先に進むようになる・・・と言われました。
そして、さらに進むと何かスイッチが入ったように、身体すべてをゆだねる状態になり、頭の血流がぐるぐると活発になって、骨盤とか骨の位置とかまで調整されていく・・・みたいな、そんなことがあると言っていました。
つまり、[慣れる⇒力が抜けてくる⇒もっと力が抜けてくる]のフェーズがあることに加えて、
[もっと力がぬけてくる⇒つらくなる]が人によってはあるわけですが、
さらに[つらくなる⇒つらくなるのも慣れる⇒もっともっと力が抜けてくる⇒覚醒する]みたいなフェーズがあるらしいです。
それから、自分がアイソレーションタンクに入った後に、逆に「首が疲れるようになった」は「好転反応」でもあるらしいです。
その後の生活の仕方としては、今日は身体が完全に回復モードになってるだろうから、まず無理をせずに速やかに寝ること。
次の日もまた回復モードかもしれないから、なるべく早めに仕事を切り上げて寝ること。
しばらく首のダルさは続くかもしれないけど、ちゃんと回復してからはグっと良くなるとのことでした。
あるいは、後で他の人から聞いた話や、他の人の感想によると、
「首が疲れる」の症状に関しては、
「目に塩水が入らないように、無意識に首を持ち上げてるから」という説もあるらしいです。
確かにそれもあるかもしれませんが・・・
入ってる最中に調整を何回か試みたので、
やはりおっちゃんの言う通り、自分の潜在的な首の疲れが出たって話は本当だと思います。
そんな感じで、アイソレーションタンクは奥が深そうなので、また入ってみたいと思いました。
総評
裸で真っ暗な所にひたすらつかり、
目に液体が入らないように少し気を使ったりするので・・・
初見だとちょっと大変に思う人もいるかもしれません。
楽に癒やされる、という感じではないと思います。
しかし、そこが良いし確実性の高い機器だとも言えます。
塩水につかる特徴上、もし傷があったら染みるので、
不意にかすり傷でもあったらめんどくさいことになりそうです。
他の人のレポートを読むと肌荒れとかあるとしみるらしいですが、慣れでなんとかするみたいです。
そんなこんなで扱いの難しさがあるので、ちょっとハードな治療機器という位置づけになりそうです。
事前の印象もそんな感じだと思ってました。
瞑想好きや修行好きの人の方が合ってそうです。
ただ、1回やってみると「こうすれば良いのか」というのが実際に分かってくるので、
2回目以降はそんなに苦じゃないと思います。
液体が目に入って目がしみるのは避けたいですが、洗浄すればなんとかなるものでもあるので、
「目に入るの上等」で挑んでも良いと思います。
(できればタオルと目の洗浄用のアイテムはタンクの中ですぐ手の届く所に欲しい・・・と思って調べたら、ちゃんと置き場所がついてるタンクもあるっぽいです。)
扱いに難しさがあるものの、素晴らしく画期的な装置だと思いました。
21世紀以降のスピリチュアルや、5次元の時代に必要なものだと言っても良いと思います。
とにかく「アイソレーションタンクモード」になれることの強みがすごいです。
このモードに入った時、意識が自省に向かって自己が分かるようになるし、
悟りに近い状態にもなり、自己治癒能力も飛躍的に高まるようになります。
現代人によって開発されるべくして開発された装置だと思うし、
ITやコンピューターの技術と並行してこうした装置を使っていくべきだと思います。
あと、アイソレーションタンクに入ってじっくりつかると、だんだんと身体がほぐれていきますが、
事前にほぐせるだけほぐしてから入った方と良いとも思いました。
どこかでマッサージされた後に入るのも、とても効果的だと思います。
ちなみに自分はここ最近、個人的に銭湯の利用すらしてなかったので、次回は前日に銭湯でなるべく回復した後にアイソレーションタンクに入るなどをしたいです。
アイソレーションタンクの利用は料金との兼ね合いもありますが、効きそうだったらリピートしてみるのも良さそうです。
また挑戦したいと思います。
追記(2022/9/22)
えー・・・二回目も行ってきました。
首の痛みはやっぱ体勢の問題で、顔をちょっと上に向けるぐらいにしたら大丈夫っぽくなりました。
「つらくなる」の状況もなんとかなったので、一時間半フルでずっとつかることができました。
浮かびながら色々体勢を整えることができたので、背骨とかスッキリした気がします。
首もスッキリしました。
やはり「完璧に姿勢を整えた状態」を維持するのに適してそうなので、
健康のために行くと良いと思います。