東方Project

「東方Project」作者ZUN氏の妖怪に対する考え方

投稿日:2014年3月29日 更新日:

「東方Project」の作者ZUN氏の妖怪に対する考え方です。
これは、書籍「The Grimoire of Marisa」にて、
霧雨魔理沙というキャラクターの書いた文章として出てきます。

  

夜空を流れる星、花香に誘われ舞う蝶、低きを求めて流れる水、深く暗い霧。
自然に起こる事柄には何らかの理由がある。
人間はそれらの出来事に説明が付くように理由を捏造した。
そうして目に見える出来事は全て、人間の物となる・・・・・・筈だった。
自然に起こる現象にあちこちで別の解釈が生まれた。それは統一された理論を好む人間にとっては、一つの正解を除いて、もしくは解釈の全てが誤りであると考えてしまうだろう。
しかし妖怪達の考え方はこうだ。目に見える物、世の中に起こる出来事、それに対する考えすらも、全て正解である。何故なら、妖怪自身も現象と考え方から生まれた物だからだ。

 
現象と考え方から生まれた、妖怪というものは、
「主観」と関わりが強い存在だという所が重要だと思います。
 

ZUNさんと妖怪について。他にもいろいろ

ZUNさんと妖怪は親しき仲なのは言うまでもなく・・・
東方Projectには妖怪キャラがいっぱい出てきますし、
そもそもZUNさん自体が妖怪なんだか神なんだか分かんない存在な所があります。

自分がプレイ動画を上げた『東方妖々夢』なんかは、
「妖」の字がついてることもあり、その辺が裏テーマにあります。
「ありとあらゆる境界をつかさどる妖怪」とかも出てきますね。

 
『東方永夜抄』では、
「人間×妖怪」のタッグが月の民に挑むというストーリー構成になっていて、
三部作をしめくくる作品となりました。

 
最近では、『東方茨歌仙』とか『東方鈴奈庵』とか、
漫画原作で活躍していることが多いZUNさんは、
豊富な民俗学ネタをそっち方面で披露したりします。

 
そんでもって、自分が個人的にビビっときたのは、
オリジナルCDの『秘封倶楽部』シリーズの中で、
「素粒子には妖怪が潜んでいる」
ということを示唆するメッセージがあったことです。

妖怪×物理学ネタ!
ZUNさんがたまにこういうネタを仕込んでくる所は、
自分が凄い好きな所です。

 
ちなみに、自分の知り合いで妖怪に詳しい人というと、
哲学の本とかも出してる『甲田烈』さんという人がいて、
この人の考え方も面白いです。

甲田さんにとって「妖怪」というのは、
「この宇宙の影に潜む、ありとあらゆるもの」みたいな、
非常に広義のものを指すらしく、
「妖怪論」というジャンルもなかなか奥が深いものだと思います。


-東方Project

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

「東方Project」の音楽オススメ

東方Projectの音楽です。 オススメの奴を置いておきます。 もし気が向いたら聴いてみてください。   シンデレラケージ ~ Kagome-Kagome: 東方永夜抄、5面ステージ。元ネタ …

「生と死の境界」がテーマ。オススメの『ネクロファンタジア』アレンジ曲

前にまとめたことがある記事の再掲載です。 東方Projectの曲の中に、『ネクロファンタジア』という曲があります。 この曲のテーマは、「死の幻想曲」「生と死の境界」であり、これをアレンジした東方アレン …

東方Project 第十五弾 「東方紺珠伝」をプレイ

自分が大ファンで、過去にプレイ動画とかも上げている、 『上海アリス幻樂団』のシューティングゲーム、 東方プロジェクトの新作をプレイしました。 今回、テーマとなった舞台がなかなか良かったですね! 東方に …

同人シューティングゲーム「東方妖々夢」。自分のプレイ動画

    自分の好きなゲームである、「東方Project」シリーズというのがありますが、 その中で、一際、芸術性が高いのではないかと思われるのが、「東方妖々夢」だと思います。 http://w …

「東方Project」の原作プレイ動画紹介

「東方Project」の原作のプレイ動画で、 とりあえず、雰囲気を掴むなら、これ見ると良いんじゃないかっていうのを、載せときます。   その前に、東方Projectについていくつか説明を・・・ ・この …

プロフィール

Author:Raimu

魔術・オカルト全般好きな理系。
サイキックの研究とか、占星術とか、
神秘と科学の考察的な、自分の好きなものを置いていきます。

詳しくはこちら

2021年頃に書き始めたヌーソロジー学習用テキストの新作。
哲学、シャーマニズム、数学、神学、古代文明、意識進化、オカルト・・・など色んなジャンルが絡んでくる内容のもので、これを読めば『ヌーソロジー』ってどんなものなのかがざっくりと分かるようになるはず。

「陽」や「陰」、「天」や「地」といった概念を基本とする中国の古代思想『陰陽論』や『易経』についてちゃんと説明するテキスト。さらに西洋哲学や精神分析学、ヌーソロジーの概念とも絡めてその哲学を深めていく。

ユング心理学が専門でありながら古今東西の文化や宗教全般にも詳しく、スクールカウンセラーとして数多くの実績を持つ偉人、河合隼雄さんの書籍を読み直してその思想を学ぶシリーズ。

超能力や魔術の研究や、物理学・量子力学を絡めた解明を目的に、少しずつ書いていった連載記事。

正式名称は『はじめての人でもホロスコープを自分で読めるようになるための記事』。西洋占星術で出した結果をある程度の所まで読めるようになることを目的とした記事。

『note』のテキストコンテンツとして執筆。社会不適合者が生き残るための考え方や知恵をテーマにしたテキスト。1~5でとりあえず一区切り。
第1回目はこちら。

半田広宣さん提唱の宇宙論・具体的イデア論と言われている『ヌーソロジー』。その基本から実践的な入門までを、自分なりに一通り説明したページ。

その他に作ったものはこちら。

『Raimuのプログラミングノート』というプログラミング関連のブログを開設しました。
初心者向けの「プログラミング入門」がメインコンテンツになりますので、よろしくお願いします。

noteで西洋占星術による鑑定を有料で受け付けています。生年月日と出生日時から占う命術鑑定です。
通常コースは4000円、簡易コースは2000円にて受け付けています。

Kindle本など。Amazonで買えます。
「佐道来夢」という名前で出してます。

書籍版Kindle版があり。
「4次元」とは何か?というのが主なテーマ。割と理系的な視点から「異世界」について探求していった本と言っても良いかもしれない。
『ヌーソロジー』の理解に必要な「4次元認識」の実践部分もあり。
詳細はこちら

書籍版Kindle版があり。
宇宙論『ヌーソロジー』の入門用。半田広宣さん監修の元、ヌーソロジーの主要な知識を押さえれるコンパクトなハンドブック。
「変換人生活のためのヒント」というテーマの書き下ろしテキストもあり。
詳細はこちら

書籍版Kindle版があり。
「リアルな魔法使い」とは何か?をテーマに、「目に見えないもの」との付き合い方や、その仕組みなどについて幅広く書いていった。オカルト的なことを実践していたり、関心のある人に読んでもらいたい本。
詳細はこちら

Kindle版があり。
ユング、フロイト、ラカンなどの「精神分析」のジャンルを、ヌーソロジーの概念を使って説明することを試みた「ヌーソロジー×精神分析」の本。精神分析の概念がゼロからでを分かるようにしつつ、ヌーソロジーの世界観の理解も深めることができる。
詳細はこちら

メイン⇒@raimu_23tm

占い関連⇒@raimu_23tm_thot

ヌーソロジーたん⇒@noosology_tan

アストロロジーたん⇒@astrology_tan