不定期連載『サイキックの研究と分析』シリーズ。 記事一覧はこちら。
◆◇コペンハーゲン解釈と重ね合わせ状態◆◇
引き続き、量子力学的な、
「何を言ってるのか分からねーかもしれねーが」
な話になります。
アインシュタインと同時期に活躍した物理学者であるニールス・ボーアは、
量子力学のよく分からない原理を説明するために
「コペンハーゲン解釈」というのを提唱しました。
以前にもちょっと触れましたが、再度、Wikipediaを参照します。
何を言ってるのか分からないかもしれませんが、Wikipediaから引用すると以下です。
量子力学の状態は、いくつかの異なる状態の重ね合わせで表現される。このことを、どちらの状態であるとも言及できないと解釈し、観測すると観測値に対応する状態に変化する(波束の収縮が起こる)と解釈する。
例えば、素粒子の一つである「電子」について説明すると、
「電子」を観測する前は、その状態は「波」のように広がりを持ったものとして存在しているが、
「観測」すると同時にある位置に「収束」する・・・というようなものです。
数式上で実際に起きてることとしては、
「およそ数値のような存在である位置や運動量の値が、確率的に算出される」といった所ですが、
ボーアはそれを「ある状態に収束する」と解釈したわけですね。
次いで、重要なのは「重ね合わせ」という考え方で、
観測していない状態の「電子」は
「複数の位置に存在する可能性を同時に持っている」という風に解釈されます。
「重ね合わせ」の原理といったら、シュレディンガーの猫の話が有名です。
量子力学に基づいて猫の生死を決める装置を作った場合、
猫は観測するまで生きてる状態と死んでる状態を同時に持ってる・・・とか、よく分からない思考実験です。
「複数の状態で存在する可能性を同時に持っている」
という所は、
ハッキリと理解しづらい所ですが、
量子の性質として押さえておいてください。
これは、実際に研究されてる「量子コンピューター」でも出てくる現象です。
「量子コンピューター」については、後ほど詳しく説明する予定なので、
その時に「重ね合わせ」の話はまた出てきます。