西洋占星術

ホロスコープの読み方のコツ。属性バランスを読む【西洋占星術】

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今回は西洋占星術を使ってホロスコープを読む方法についてです。

まず、入門用の記事はこちら↓です。

はじめての人でもホロスコープを自分で読めるようになるための記事【西洋占星術】

先の記事の続きとして、
『4属性や3区分のバランスを見てみよう』について掘り下げて、
もっとしっかりと読む方法について書いていきます。
 

「4属性や3区分のバランスの見方」のおさらい

例えば以下のようなホロスコープがあるとしましょう。

そこに星座リストがあるので、属性付きのリストを作ることができます。

太陽地属性活動宮
地属性不動宮
水星火属性柔軟宮
金星火属性柔軟宮
火星地属性活動宮

 
さらに、個人星座だけの属性リストを作って
気持ち的に、太陽は5点加算、月は4点加算、他は3点加算・・・みたいな感じで読んでいきます。

:水星、金星
:太陽、月、火星
:―
:―


そして、属性のバランスの具合で、
以下の4つぐらいの傾向があるというのが今回の主題です。

  • 4属性バランス型
  • 3属性バランス型
  • 2属性偏重型
  • 1属性偏重型 

 

それぞれの傾向について

4つの傾向「4属性バランス型」「3属性バランス型」「2属性偏重型」「1属性偏重型」について、
それぞれ説明していきます。

4属性バランス型

個人星座の属性バランスが大体、2・1・1・1ぐらいのケースです。
これは微妙に珍しくて、4つの属性を全部持ってるバランス型と言えます。

直観経験思考感情」の全部の意識を少しでも持っているバランスの良さがあり、
「この人すごい」と思える人は、このホロスコープを持ってることがあります。
仕事面でも色んなことができるので、万能型みたいに活躍することができます。

全ての要素を持っている反面、特出した点がないからか、
案外、社会的にはそこそこ普通に生きてたりすることもあるかもしれません。

この配置を持っている人は、一人で色んな意識を持っていて完結してるので、
一人で生きてくこともできるという説もあります。
 

3属性バランス型

個人星座の属性バランスが大体、2・2・1ぐらいのケースです。
これは割とよくいます。自分(Raimu)も大体これです。
属性を3つぐらい持っていて、
鑑定すると「こんな性格もあるしこんな性格もあるしこんな性格もある」みたいな感じであり、
それでいて万能タイプかっていうとそういうわけではないので、
個性の具合としてはぼちぼちで、そこそこ色んなことに対応する能力があります。

3属性まで持っているということは、逆にいうと1個欠けてるものがあります。
欠けてる属性に逆にこだわるケースもよくあります。

欠点属性を土星や木星が持ってるパターンや、
ASCやMCが持ってるパターンもあるので、それによって言えることが違ってきます。

土星や木星やASCやMCで持っていて欠点属性を持っているパターンなら、
「4属性バランス型」に近い発想を持っているかもしれません。

あるいは、3属性を持っていながらも特定の属性の力が強そうだったら、
「偏重型」に近い発想を持っているかもしれません。
 

2属性偏重型

個人星座の属性バランスが大体3・2ぐらいで、
2つの属性が強いパターンです。
あるいは、1つの属性を強く持ちながら、サブでもう一個の属性がぼちぼち強いパターンです。

3属性バランス型と比べると発想が偏っています。
2属性持ちは全部で「」「」「」「」「」「
の6パターンがあり、それぞれ以下のようなことが言えます。

:男性型エレメント同士。理想とか理論とかの概念に関心が強い。
:幻想型エレメント同士。心とか精神とかフワフワしたものに関心が強い。
:タフネス型エレメント同士。攻守の意識を合わせ持っててタフネス。
:女性型エレメント同士。湖のある大地のように女性らしい心を持つ。
地・:物理型エレメント同士。地に足がつきつつ合理的。割と仕事向き。
:コミュニケーション型エレメント同士。思考と感情を使い分ける交流が得意。

 
あとは、2属性を持ちながらも3属性バランス型に近いパターンと、
1属性偏重型に近いパターンがあります。
2属性偏重型と3属性バランス型の間ぐらいのケースはよくあると言えるでしょう。
 

1属性偏重型

とにかく属性が一つに偏ってるパターンです。
3・1・14・1、あるいは全部ってパターンもあるでしょう。

3・1・1のパターンは3属性バランス型に近く、
4・1のパターンは2属性偏重型に近いと言えます。

同じ属性を4つ持っていて、かつ、太陽と月の星座がメインの方に属していたら、
なかなか強い1属性偏重型と言えます。
これはちょっとだけ珍しいです。
 
個人星座の5つ全部が同じ星座ってこともあり得ますが、
これはとても珍しいので、「超特化偏重型」と呼ぶことにしましょう。
 

バランスパターンおさらい

個人星座属性のバランスパターンをおさらいすると、
以下のものが想定できます。

  • 4属性バランス型【属性配分2・1・1・1】
  • 3属性バランス型【属性配分2・2・1】
  • 2属性偏重型【属性配分3・2】
  • 1属性偏重型(3属性バランスより)【属性配分3・1・1】
  • 1属性偏重型(2属性偏重より)【属性配分4・1】
  • 超特化偏重型【属性配分5】

 
そんでもって、全体的に読むと、
太陽の影響やASCの影響や、木星型惑星の影響による強弱によって、
1属性~4属性の微妙なバランスが形成されていきます。

バランス型ほど理想が高い特徴を持ち、
一人でも色んな視点を持つことができるので、
他人の視点を頼りにしなくても、その気になれば自分一人でなんとかすることができます。
代わりに、自分の中で違う考えがぶつかったりと、葛藤も多いかもしれません。

一方で、偏重型ほど発想がシンプルです。
例えば、猫だったら猫だし、熊だったら熊だし、馬だったら馬らしい、みたいなものです。
辛いことはあるものの、馬は馬であればとりあえずはそれで良い話であり、
一人でいると自分の中で違う考えがぶつかることがあんまりありません。

ただ、偏重型は自分と違う考えの人のことがよく分からないので、
「自分と違う考えの人は自分と違うものだ」ということをよく踏まえて人と付き合う必要があります。

あと、偏重型のパターンでも、自分と違うものを取り入れようとするケースが占星術ではとてもよくあるので、
欠陥部分の属性の方が重要になったりすることもあります。

 
以上のように、バランス型と偏重型のおおまかなパターンが読めると、
ホロスコープ全体のテーマもざっくりと読むことができます。


-西洋占星術

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