不定期連載『変換人型ゲシュタルト論』シリーズ。 記事一覧はこちら。
◆◇「天球」についてとミクロとマクロ◆◇
次元観察子ψ1~ψ2の理解をもう少し深めるために占星術の話をしよう。
占星術には「天球」という概念がある。
今の天文学では「地動説」が当たり前となっているが、
昔は星が地球を中心に周っているようにしか見えなかったため、
「天動説」が当たり前となっていた。
そして、天動説的に夜空の星を見た場合、
その星の姿はものすごく大きな球に張り付いているように見えると認識しても、
別におかしい話ではない。
このように星の姿が張り付いていると仮定した球を「天球」という。
例えるなら、プラネタリウムで再現する星空もそうである。
あれは投影機から発した光をドーム状の天井の内側に設置された曲面スクリーンに映し出すことで、夜空の内容を再現している。
これはいわば「天球」の再現と同義となる。
つまり、天動説的に星をみた場合、そういう見方をすることができるということだ。
天動説的な世界とは、いわば、無限の大きさをした天球がこの世界を包んでいて、
そこに夜空が写っていたり、太陽のようにとても遠いものがあるという世界である。
こうした「マクロ世界」は次元観察子ψ2に該当する。
そして、天球が「次元観察子ψ2:マクロ」にあるのに対して、
その中の一点は「次元観察子ψ1:ミクロ」に該当するわけである。
ヌーソロジーでは「無限遠点」というワードが出てくるのだが、
一般的に「無限遠点」という言葉を使った場合、
この「天球」のように「無限の大きさをした球に張り付いている点」みたいなイメージとなるだろう。
しかしながら、ヌーソロジー的で出てくる「無限遠点」はそういう意味ではない。
それは「点」を中心に眺めると出てくるものであり、
人間型ゲシュタルトの中にあるものではない。
マクロ側にあるものではなく、どちらかというとミクロ側にあるものである。
それから、夜空の星には「北極星」と呼ばれるものがある。
これは「天球」が自転している中で、その回転の軸の中心にあって止まっているように見える星のことを言う。
このような「不動の点」の中に「無限遠点」があるので、
北極星はヌーソロジー的にも重要なものと言えるかもしれない。
ψ1~ψ2における意識進化の方向性
ここで、ノウスとノスの関係について思い出して欲しい。
ノウスとノスはそれぞれ奇数と偶数に対応していて、
次の次元へ進んでいくための鍵となるのは奇数側の概念ということだった。
つまり、次元観察子ψ1~ψ2においてはψ1であり、
「ψ1:ミクロ」に該当する方である。
したがって、ミクロ側のものが意識進化の鍵を持っていることを、
念頭に置いておこう。
以上。『2013:人類が神を見る日』では次元観察子ψ1~ψ2について、あとは以下のように書かれている。
このψ1〜ψ2の領域の本質は、実は、ここで説明したほど単純なものではないのだが、今の段階では、このくらいの説明で終わらせておいた方が無難だ。
実はもっともっと深いものらしいが、
ひとまずはこれぐらいの説明にしておいた方が無難とのことである。
というわけで、次は次元観察子ψ3~ψ4の話へと進んでいこう。
↓続き
2013:The Day God Sees God 人類が神を見る日 [ digital edition ]
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