不定期連載『変換人型ゲシュタルト論』シリーズ。 記事一覧はこちら。
◆◇プログラム2 次元観察子ψ3〜ψ4 位置の交換の対化◆◇
いよいよ『次元観察子ψ3~ψ4』について説明する。
この辺はヌーソロジー的アセンション(次元上昇)の入り口のような概念なので、ヌーソロジーの本番はここから、みたいなものである。
これについては、書籍『2013:人類が神を見る日』でコウセンさんが以下のように書いていた。
さて、いよいよ、トランスフォーマーが発見する最初の観察子のペアである次元観察子ψ3〜ψ4の説明に入っていこう。何分にもこの空間は人間型ゲシュタルトには明瞭に意識化されていない空間であるから、説明はψ1〜ψ2のときほど容易ではない。今から読者の無意識構造(未だ意識化されていないという意味で)の中にゆっくりとメスを入れていくことになると思うので、
どうかゆっくりと考えながら読んでほしい。
まぁそんなわけで、ここから先は「明瞭に意識化されていない空間」を探っていく作業になるので、
禅の修行でもするように心してかかっていこう。
まずは、オコツトからのメッセージの引用をする。
――人間の内面(ψ1とψ2)においては無限大と無限小を対称的な方向として把握することは決してできません。これらの描像のためには人間の外面にある無限遠点を発見することが必要です。――シリウスファイル: 19910512(177頁)
『人間の内面』と『人間の外面』というワードが出てきた。
これについては以前の記事でも説明した。
オコツトによると「人間の内面とは、あなたがたが外在と呼んでいる世界、人間の外面とは同じくあなたがたが内在と呼んでいる世界のことを指します」とのことなので、
簡単に言うと『人間の内面』は「外在」ということで「通常の世界」ということになる。
そして、『人間の外面』は「内在」と言われているが、変換型ゲシュタルトにおける基本的なモノの見方は通常から「反転」しているので、
目の前に見える世界にそれ(内在)が表れている状態となる。
以前に説明した、内と外の関係が逆になってるとか、表と裏の関係がメビウスの輪のように繋がってくるとか、身体の内側に外在世界(物の世界・宇宙)があり、身体の外側に内在世界(心の世界)があるみたいになってるとか、
そんな話のことだ。
したがって、『人間の外面』は「反転した世界」と言うこともできる。
そして、ψ1とψ2は通常の物理空間という話なので、こっちは『人間の内面』というわけである。
それから、「無限大と無限小を対称的な方向として把握する」というのは、いわば「ミクロのマクロの等化」であり、
ψ1とψ2の等化ということになり、つまり次元観察子ψ3の発見である。
その描像のためには、『人間の外面』が分かり、さらにそこにある『無限遠点』を発見する必要があるらしい。
「等化」と「対称性」ついてのおさらい
ここで、『等化』という概念についておさらいをしよう。
等化はヌーソロジーにおいて常に出てくる概念だし、等化を制するものはヌーソロジーを制する、というぐらい重要なものだが、それでいて理解の難しい概念の筆頭でもある。
等化は以下のような意味だと以前に説明した。
『負荷』と『反映』という、
背反するものを統合するような「回転」の作用、
または、対象性を見出す作用にあたる。
数字では「3」に対応する。
『負荷』と『反映』を新たな次元の視点で見る力を持つ。
「対称性を見出す作用にあたる」と書いてある通り、
「対称性」が等化を理解するためのキーワードとして重要となる。
では対称性(Symmetric)とは何なのか?
数学的な対称性は「回転や反転などの変換しても不変であること」を言う。
例えば、左右対称の場合は左右を入れ替えても形が変わらないことになる。
しかしながら、意識物理学(ヌーソロジー)における「対称性」の意味はそれとは微妙に違うかもしれないが、
「変換によって入れ替え可能であること」みたいな意味だと言っても良いだろう。
これについてもっとしっかりと説明しよう。
例えば、以下のような一次元(線)にある2点について考えてみる。
ここで、点Aの立場から見た点Bについてを想像してみよう。
そうすると、ただ目の前の方向にある点Bが見えるだけになるはずである。
一次元においては「前後」という概念があるだけなので、そこで点Bが動いたとしても、
点Aにとってはなんとなく「近い」と「遠い」ぐらいの関係しかない。
そこで、90度方向に軸を新たに一本増やして二次元にした場合どうなるか?
すると、以下のように移動の自由度が増し、
点Aと点Bを観測する視点が出てくるようになる。
そしてさらに、
y軸方向へ移動しての回転によって、
入れ替えることも可能となる。
以上のように「入れ替え可能なものとして見ることができる」ことが、
ヌーソロジー的に「対称性を見出すことができる」ことになるわけである。
さらに、二次元を三次元に増やした場合はどうなるか?
以下のように、z軸方向へ移動する回転によって、
場所を入れ替えることができる。
このように、「入れ替え可能な前後や左右のような概念」が「対称性」というわけだ。
これが実際問題、人の意識の中でやるとなると、各々自身が持つ「心」の問題もまた重要になってくるのだが、
ヌーソロジーでは構造的に捉えることが特に重要となる。
ミクロとマクロの対称性とは?
次元観察子ψ3は、次元観察子ψ1とψ2の等化によって見出すことができるため、
以上のような「対称性」の法則を「ミクロ」と「マクロ」に対してや、
「空間」と「時間」に対して適応させることが重要となるわけである。
原理的には、まず、z軸方向に加えて90度方向にある新たな軸を発見して、
そこから入れ替え可能なものとする・・・ということになる。
それはどういうことなのか?
・・・というのをこれからじっくりと理解していかなければならない・・・
この辺の具体的な説明の難しい所が、ヌーソロジーの難しさになってくる。
そもそも、『等化』という概念自体がかなり抽象的な領域にあり、なかなか理解が難しいものである。
しかしながら、次元観察子ψ3を理解することは、等化を具体的に理解することと同義であるため、
その辺をマスターすることで、抽象的な領域にある世界を具体的に理解することができる。
コウセンさんが「ヌーソロジーは具体的なイデア論」と説明しているのはそのためである。
さらに、等化という概念自体は、
ψ3とψ4の等化でψ5を発見する時にも必要なので、
そこでさらに等化の理解が深まっていくわけである。
ψ3理解のためのヒント
さて、あらためて『次元観察子ψ3』とは何なのか?
人間の意識との関係だと、
ψ3は「主体」が形成されている空間領域だということが言われている。
したがって、ψ3の位置を「主体の位置」とすると、
以下の推論が導き出せることが『人類が神を見る日』には書かれている。
※ 主体の位置は3次元空間の中には存在していない。
※ 無限遠点とは主体の位置が存在するところである。
※ 主体の位置と対象の位置とを結ぶ空間に人間の外面世界がある。
次元観察子ψ3の発見と理解のために、
こうしたことについてしっかりと考えていこう。
↓続き
2013:The Day God Sees God 人類が神を見る日 [ digital edition ]
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