【連載】変換人型ゲシュタルト論

■変換人型ゲシュタルト論(18) ~「4次元」を理解する話~

投稿日:2021年8月14日 更新日:

不定期連載『変換人型ゲシュタルト論』シリーズ。 記事一覧はこちら。


◆◇「4次元」を理解する話◆◇

前回、以下の推論があった。

※ 主体の位置は3次元空間の中には存在していない。
※ 無限遠点とは主体の位置が存在するところである。
※ 主体の位置と対象の位置とを結ぶ空間に人間の外面世界がある。

その中で、まずは「主体の位置は3次元空間の中には存在していない。」についてを掘り下げていこう。
 

次元論の基本

まず、「3次元空間」ってワードが出てきたので、
「次元」の話をおさらいしておこう。

「次元」とは何か?
数学的なそれは「軸の数」で決まるものなので、
以下のように一本だと1次元(線)、二本だと2次元(面)、三本だと3次元(立体)、四本だと4次元・・・みたいなものになる。

それから、それぞれの軸は必ず90度の関係になっているという法則がある。

ちなみに、当たり前の話だけど、この世界は3次元空間になっているので、
4次元から先は謎に包まれた世界ということになる。
だから、そうした謎の研究をする物好きな数学者や数学好きもたまにいたわけである。

ちなみに、一般的に「4次元」と言うと「空間3次元+時間1次元」という「4次元時空」を指すこともある。
これは「ミンコフスキー時空」と呼ばれるもので、ごく普通の世界である。
かの有名なアルベルト・アインシュタインはこちらを支持していたので、
物理学の界隈で「4次元」と言うとそれが主流となっているが、
ここで扱いたいのは空間に次元を一つ足すような概念なので「4次元空間」のことを指す。
 

観察の次元は一次元上位にある

そして、「観察の次元は一次元上位にある」という法則が、
ヌーソロジーでは重要視される。

まず、それぞれの次元の観察の様子は以下のようになっている。

これを元に、書籍『人類が神を見る日』では以下のように書かれている。

1、点の観察は1次元の線によってなされる。
2、線の観察は2次元の面によってなされる。
3、面の観察は3次元の立体によってなされる。
4、立体の観察は4次元の超立体によってなされる。

観察される次元をnとすると、観察する次元はn+1というように一次元上位にあることになる。
したがって、空間が3次元であるという認識を持っている者の位置は4次元にある・・・という推論が可能になる。

これをヒントにもうちょっと考えてみよう。
 

4次元を発見するための図

それから、「立体の観察は4次元の超立体によってなされる」を理解するために、
書籍『人類が神を見る日』に書かれているとても重要な図がある。

それは以下のような図であり、とある科学雑誌の記事でコウセンさんが見つけたものらしい。

4次元をイメージするための一つの例を挙げましょう。上に立方体が描かれています。この立方体は、今、平面世界に落とし込まれているわけですから、この平面自体を一応3次元世界と考えてみることにします。ここで立方体の一つの頂点に×印をつけます。この×印のところに鉛筆を一本立ててみてください。どうですか・・・・・・・・・その鉛筆は立方体が存在している平面世界に対して直交していますね。この平面自体は3次元空間を意味しているわけですから、この鉛筆を立てた方向に4次元が存在することになります・・・・・・・・・

理論上、4次元目の軸の方向は3次元目の軸(z軸)より90度方向にあるはずだが、
単純にそれをイメージしようとするのは困難である。

しかし、3次元世界を平面世界に落とし込んだ場合・・・
それらの軸と90度方向にある4次元目の軸の発見が可能となる。
先の説明のように、ここで立方体の一つの頂点のところに、垂直方向に鉛筆を一本立ててみると・・・それが4次元の方向だと言えるわけである。

そして、その方向は「奥行き」と同義になるため、
ヌーソロジーでは「4次元は奥行き方向にある」ということが言われている。

その原理と「立体の観察は4次元の超立体によってなされる。」という法則とを合わせると、
4次元空間の発見の糸口が掴めてくる。

以下の図をヌーソロジー理解や4次元理解の基本として使ってみよう。

4次元目の軸を発見するための図

 

4次元より上の次元

ちなみに、これはちょっと先の話になるが、
「次元」についてはオコツトは次のようなことも言っている。

以下は、太陽が起こしている働き(水素からヘリウムへの核融合)が何をもたらすか?
について、コウセンさんとオコツトが話をしているシーンである。

「しかし、水素とヘリウムの原子がタカヒマラと一体どのような関係を持っているというのですか。その説明がなければ、あなたのおっしゃっていることは何の意味もなさないのではありませんか」
「それについてはまだお答えする時期ではありません。あなたがたの意識に位置の等化が起これば、それは自然と理解されてくるはずです」

――イチノトウカ………またもやシリウス言語だ――

「何なのですか、その位置の等化というのは」
「西暦1999年に予定されているわたしたちの調整作用です。位置の等化とは、人間の意識が次元観察子ψ5領域に入ることを意味します。その時は人間の意識に5次元対称性の世界が見えてくるでしょう」
「1999年……5次元対称性? ……ちょ、ちょっと待ってください。それは人間が5次元空間の何たるかを理解するということですか?」
「はい、位置の等化が起これば、理解のみならずその描像も可能となるでしょう」

『位置の等化』というワードが出てきた。これは「人間の意識が次元観察子ψ5領域に入ること」に該当するので、次元観察子ψ3からはちょっと先の話になる。
それから、5次元対称性というワードが出てきた。
次元観察子ψ5まではっきり分かるようになると、5次元対称性の世界なるものが見えてくるらしい。
そして、そこまでの変換人型ゲシュタルトが理解できれば、太陽で起きている核融合の本質がなんとなく分かってくるとかなんとか・・・

「4次元」に加えて、「5次元」の話にまで飛躍していったが・・・
ヌーソロジーはこれらの「次元」について理解するための大きなヒントを持っているわけである。
 

↓続き

■変換人型ゲシュタルト論(19) ~変換人型ゲシュタルトの基礎~

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