不定期連載『変換人型ゲシュタルト論』シリーズ。 記事一覧はこちら。
◆◇マトリックスのバレットタイム◆◇
前回と前々回で、次元観察子ψ5を理解するための「回転」と「無数化」について説明した。
今回はイメージしやすい例を出して説明する。
引用するのは、映画『マトリックス』で使われた
「バレットタイム」という撮影技術についてである。
映画『マトリックス』は、ヌーソロジーの書籍『奥行きの子供たち』でも題材になったため、ヌーソロジー界隈の皆さんは観ているだろうか?
ヌーソロジーの教材にそのまま使えるような作品なので、
気になる人は是非とも観ておこう。
まぁ、今回の記事では観なくても大丈夫なのだが・・・
注目するべきは、主人公ネオが銃弾をかわすシーンである。
以下の動画だと0:35~あたりからになる。
動画タイトルに「Bullet Time Scene」とあるように、
ここでは「バレットタイム」と呼ばれる有名な撮影技法が使われている。
ヌーソロジー的にこれは「4次元の視線だ」と言われているため、
それについて詳しく説明する。
バレットタイムについての解説
バレットタイムはどんな撮影技法なのか?
以下の「Bullet-time tutorial」を観てもらいたい。
英語なので全部観てもらわなくても良いが・・・
開始20秒ぐらいまで観ればなんとなく分かると思う。
モデルの中心にぐるりと、なるべくたくさんの角度を網羅する数のカメラ(写真撮影用)を用意して、
ポーズが決まったタイミングで「パシャッ」と撮る。
あとは、色んな角度から撮られた一枚絵をアニメーションのように繋げれば・・・
物体が静止(あるいはゆっくり移動)したままぐるりと回転している映像を作ることができるわけである。
以下の動画の40秒~あたりも、映画『マトリックス』での撮影風景がそのまま分かるようになっている。
手間とお金がとてもかかりそうな撮影技法だが、
異様な映像表現を実現することができるので、
『マトリックス』の名シーンがそれによって作られて、見事に成功した。
バレットタイムのヌーソロジー的意味について
バレットタイムはヌーソロジー的にどんな意味を持つのか?
たくさんの一枚絵をつなぎ合わせることは、
いわば「無数化した平面」を連続的に繋げることにもなる。
また、それらは時間軸上に存在するのではなく、
同時に複数存在する所が重要である。
どういうことか分かって来ただろうか?
「回転」のイメージも「無数化」のイメージもこれに現われているため、
「知覚正面」を「バレットタイム」のようにたくさん用意して、
動かすことができないだろうか?
バレットタイムがヌーソロジー的に「4次元の視線だ」と言われているのは、
そこから次元観察子ψ5のようなヌーソロジーの意識を開くことができるという意味である。
モノ視点と自己視点がある話
ちなみに、バレットタイムについては
natanさんのヌーソロジー解説サイト↓でも解説されているため、それを参考にした。
◆【ψ3~4】バレットタイムでみるψ3主体の位置―映画『マトリックス』 _ Noos Eggs
ヌーソロジーの次元観察子との対応を正確につきつめると、
バレットタイムは「ψ7に対応する」と言われている。
なぜなら、無数に散らばったモノ(カメラ)からの視点であるため、自己からの視点ではないからである。
次元観察子ψ5の場合は自己からの視点が大事になるため、
「自分の身体側」からの視点で「バレットタイム」のようなことをやる。
つまり、ネオの視点になったつもりで、ネオの動きになりきれば良いわけである。
うーん・・・できるんだろうか?(笑)
とはいえ、これを意識してみると、
次元観察子ψ5の感覚が掴みやすいと思う。
↓続き
2013:The Day God Sees God 人類が神を見る日 [ digital edition ]
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