本の内容を簡潔まとめたメモ書きです。
今回は、七田眞著の『七田式成功脳をつくるスーパーリーディング』という本です。
いわゆる「速読」についてであり、「速読による右脳鍛錬法」なんですが、
右脳鍛錬は、精神世界探求において、
頭の回転を早くするという、非常に実践的な分野であり、
鍛錬においても、実用においても役立ちます。
この本には、本を読むことで右脳を活性化させるために、
必要なことがほとんど書かれているので、オススメです。
<まえがき>
・読書には右脳読書と左脳読書がある。
・左脳読書の力では、人間に秘められた深い脳力を引き出すことができない。
・読書とは一般に左脳でするものと考えられている。なぜなら、一般には左脳は論理、言語の脳、右脳は感性、創造の脳と考えられていて、活字は言語脳の左脳にかかわるものと考えられているから。
・普通に読書していると、左脳中心の読書となる。
・しかし、やり方さえ知れば右脳読書となり、右脳読書をすると、途方もない脳力を引き出すことができる。
・天才達は右脳を優位に使う。凡人であるわたしたちは普通、左脳を優位に使う。しかし、わたしたちでも、右脳の使い方を学べば、天才と同じように右脳が使える。
それを、読書によって、読書の仕方によって、左脳優位から右脳優位に頭の使い方を変えるというのが、この本の趣旨である。
・右脳を開くことは、人間にとっての21世紀の命題である。
・ただし、右脳だけが大切なわけではない。右脳、左脳を統合させて使えるようになるのが、人類の進化と見なされてる。
そのことをおさえながら、右脳の開発をすると良い。
<一般に人は左脳で本を読む>
・一般には人は左脳を主に使っていて、右脳は使っていない。
一方で天才と呼ばれる人達がいて、この人たちは右脳、左脳、両極を使っている。
・左脳は言語的・分析的に働く思考回路で、右脳は視覚的・直感的に働く思考回路をしてるといわれ、根本的に働きが違う。
・左脳は低速リズムで働き、右脳は高速リズムで視覚モードが働く。
・右脳を使うにはできるだけ速く本を読むことを覚えれば良い。
・速いスピードで読むようになるほど、頭の働きは左脳から右脳へと移っていく。
・頭が高速で活動している時は言語回路ではなく、別の回路を使っている。
・高速で頭を動かすようになると、人の脳は言語モードの左脳から視覚モードの右脳へと切り替わる。これはそろばんを学習するときもそうである。
・そろばんの初心者の脳波を調べると、左脳を使っていることが分かる。
しかし、5段以上の高段者たちの脳波を計ってみると、右脳を使っていることが判明した。
・右脳が使えるようになるには、それも本読みで右脳を開くには、高速読みの訓練をすれば良いということになる。
<活字は実は右脳に効き目がある>
・活字にはイメージを呼び起こす力がある。
・漢字まじりの文の方が、ひとまとめでイメージとして入りやすい。
・速読には、イメージによるまとめ読みの訓練が大切である。
まとめ読みの訓練を続けてると、実は右脳を開くのにとても効き目がある。
<活字嫌いを克服できるか>
・人は本を読もうとして、本を開いて読み始めると、たちまち眠くなり、頭が使えなくなる体験をする。
・これは左脳で本を読む習慣に陥っているからである。
・これが右脳読みに変わると事情は一変する。本読みが楽しくなり、頭が生き生きとしてくる。
<本は情報を得るためだけでなく、脳のイメージ力を育てるもの>
・本は活字を通して情報を与えてくれるだけの働きをしているのではなく、イメージ力を開き、右脳を育ててくれる力がある。
・右脳を開くことで、理解力・記憶力・集中力といった、様々な能力も開くことができる。
・右脳能力を開くと、先のことがイメージとして見えてくるので、先見性、洞察力が抜群になる。
<左脳読みと右脳読みの違い>
・左脳は「言語モードの脳」といわれる。
・言葉による情報処理方式は、「直列処理方式」である。
・一方、右脳は入手した情報をイメージで処理する。
・右脳の情報処理は「並列処理方式」なので、情報源から一度にたくさんの情報を受け取り、それを記憶の倉庫に保管する。
・右脳はイメージ脳なので、造形能力に優れ、絶対音感を持つ「芸術の脳」で、五感が鋭く、無意識に深くかかわっている。
また、人間の第六感やサイキック能力、いわゆる「超能力」といわれている分野にかかわっている。
<本をよく読む子は右脳が開く>
・普通に本を読んでいる子供と、よく読む子供とでは脳の働きが違っている。
・速読ができるようになるということは、単に本が速く読めるようになるだけでなく、右脳のいろいろな機能が皆、付随して開けるようになる。
**第一章、読書が私を育てた**
<私の書店遍歴>
・筆者はよく書店を利用し、10分でも20分でもあれば、すぐ書店に入る習慣があった。
<書店で偶然出合った本が宝になる>
・地方の書店に入ると、その書店でしか手に入れることができないという本によく出会う。
・その書店でしか目につくことはないという書に出会ったりもする。
・本の中にはそのような魔法の力を秘めたものもある。
<書店での本の見方さえも右脳を開くのに役立つ>
・一冊、一冊を目に留めて書名を読んでいくのではなく、全体を一目で読み取る作業をしていく。これこそ本の右脳探索法である。
そういう見方をしていると、求める本の題名の所だけが光って目に留まるようになる。
・それは、あたかも本の方から、「これだよ、ここだよ」と呼びかけてくる感じである。
<書店自体が右脳を鍛える場に変わる>
・左脳と右脳の大きな違いは、左脳は一つ一つを識別する脳であり、右脳は全体を一目で把握する脳であるという違いである。
・右脳の働きを使えば、一目で全体が読み取れる。そうして、必要なところだけが、大きな文字になって目に飛び込んできたり、光になって輝いてみえたりする。
・書店で本探しをする時に、右脳を訓練をしようと考えるのが良い。
・書店はすばらしい先人や成功者、偉人たちの偉大な精神が生んだ、知恵や知識の詰まった宝の宝庫であると同時に、右脳トレーニングの場でもある。
<「これは面白そうだ!」とひらめく頭に自然になるには>
・読書する時に、あたなの守備範囲を広くしておくということはよいことである。
・ひらめく頭にするには、第一にいつも心をすべてのことにオープンにしておくこと。第二に何でもすぐに否定してしまわないこと。少なくともそれを自分で一度は試してみるという推量を持つことが大切である。
・また、異化を覚えると良い。異化とは本来の使い方以外の使い方をすることである。
誰もが普通に使っていることを、少し人と違った使い方を試みる。例えば、今、ここに書いてあるように、読書で右脳を開くといった発想をしてみることである。
すると、そこにまったく新しいものが生まれる。
<本に限らず情報を瞬時に受け取る脳にするには>
・情報を受け取るのは、本からだけとは限らない。
・必要なのは関心の目をいつも開いているということである。
・何かを見た時、それい関連したことを思い出すことができる頭を育てておくことが良い。
<良い本を探す>
・一言で良い本を定義づけることは困難である。
・しかし、良い本とは、あなたを変えてくれる本だということができる。
・若い頃、筆者は『偉人と天才』という本を読んだ。その本の中には、「天才は普通の人とは違う頭の使い方をしている。別の所から情報を得ている」という言葉があった。
・人生には二通りの生き方がある。一つは、自分の生き方を変えようともしないで、ただ流されて生きること。もう一つは生き方を学ぼうとしていきること。
・生き方に違いがあることを知ることが大切である。
<神様は天才よりも、凡人の方を愛してくださる>
・筆者は読書中、心の琴線に響いた言葉をノートに書き留める習慣があって、そのノートに「心の泉集」と名付けていた。
・そうして書いた「心の泉集」の中に次の言葉があった。
「どんな生き方をするのがいいのか。日々精進努力する道がいちばん尊い。天才に道はなく、凡才に道がある。天才は努力しなくてもできるから日々の精進、努力がない。そのため道を学ぶことができない。凡人で努力した人の方が自分の歩いてきた道の中から効果的な努力の方法を知り、人に示すことができる。神様は天才よりも、凡人の方を愛してくださる。人間としていちばん尊いことは、日々精進、努力することであるから。」
・私は自分を凡人と自覚していたので、その頃、ひたすら読書に没頭し、自分の心を磨くことに努めていた。
同時に深く思索することに努めていた。
・思索を重ねるという生き方が神様の心に適う生き方ではないかと思う。
**第二章、私の文章修行**
※右脳学習とはちょっとそれる。筆者が本を書いて成功するまでの修行時代について。
<成功するためには大きな夢を持ち続けよ>
・筆者の夢は、小学校五年生の時に始まる。あるきっかけから、将来、本を書いて世に出よう、と思うようになる。
<夢を持ち続けるだけでなく、努力も忘れない>
・若い頃はひたすら読書と文章を書く修行に明け暮れていた。
<わが心、迷路を歩む>
・その頃の筆者は、文章を書く修行を日々休み無く続けながら、自分の未熟さをつくづく感じていた。
・書いたものを読み返してみると、浅薄で、人の考えない思索が込められているようには見えず、詞喪の豊かさもなく、絶望することが多かった。
<三十代の初め、私は非常に未熟だった>
・私が原稿に自分の思いを書くと、それは常に私の意に満たない、レベルの低い文章になって表れた。
<無駄な読書をするな>
・私は間違った道を歩んでいた。迷路を歩んでいたといってもよい。だから原稿を書いても書いても、なかなか成果が得られなかった。
・古賀穀堂の言葉で、「たくさんの書物を見るな。選んで読め」「無駄な読書をするな。退屈だから読むといった暇つぶしの読書などするな。小説などをむさぼり読むな」などの、読書についての心得を説いていた。
筆者は、その穀堂のいう無駄な読書をしていたと、痛いほど反省した。
<私の座右の書>
・いつの頃からか、筆者は、佐藤一斉の『言志四録』を自分の座右の書とするようになった。
・『言志四録』とは、四つの誌録をまとめていう言葉である。合計一一三三条からなり、文化10年から40年間にまとめられたものだといわれている。
<言志四録を呼んで志を明確に立てることを学んだ>
・言志四録に次の言葉がある。
「少にして学べばすなわち壮にして成すことあり
壮にして学べばすなわち老いて衰えず
老いて学べばすなわち死して朽ちず」
これは、一斉の言志四録の中で一番いい言葉だと、筆者は思う。
・言志四録を読むことで、人は志を鍛えられる。
・古来、この言志四録を読んで志を鍛え、歴史に名を残した人物が少なくない。
・幕末の青年たちはこぞってこの本を読み、発奮したことが伝わっている。
吉田松陰、勝海舟、坂本龍馬といった人々も、この書を読んで発奮した。
・一斉は言志四録の三二に「目的の確立」について書いた。
・一斉は「しっかりと志、目的を確立してどこまでも追及すれば、たとえ薪や水を選らんだりする日常平凡なことでも、学ぶべきものが存在する。志が確立されていなければ、一日中読書していても、それはただの無駄事に過ぎない」と書いて、学問をするにおは、まず第一に志を確立するより大切なことはないとした。
<三十代の頃の私は英文を書く修行に明け暮れた>
・この頃に、常に心がけていたことがあった。それは絶えず、英語の本を読み、英文を書く修行を続けるということだった。
・そのこと、『カレント・オブ・ザ・ワールド』という英語雑誌があって、筆者はその本の英文和訳欄、和文英訳欄に毎月投稿を続けていて、そのうち入選するようになった。
・私は英文を書くことによって、文章を書くコツを覚えていったように思う。
<道が開き始めた>
・そのように文章修行を続け、結婚して六年が経ち、筆者が三十六歳になった時に『英語教育』という雑誌が、二十世紀の英米文学の評論を募集する企画を発表した。筆者はそこで、評論を送り、入選した。また、そのあとの投稿も、上手くいった。
・筆者はようやく自分の進む道に、一筋の光明を見出した。
・そこから、地元の同人に実験的な作品を書き、道を開いていった。
**第三章、読書が私を育てた**
<まず空っぽの頭がそこにあった>
・筆者は戦争中の小学校の後半と中学時代を外地で過ごした。
・戦争が終わった頃には、頭の中はまったく空っぽだった。それまでは、日々体を使ってお国のために働くという目的があったのに、突然無くなった。
<高速・多読で取り返す>
・同級生たちと比べて、学校の授業についていけない状況になってしまった自分は、のんびり勉強していては追いつけないので、自然に高速で大量に学習する方法を始めるようになった。
・英単語を覚える際、「覚えようとするよりも、ひたすら高速で繰り返し、目を通し、言葉に出す」という方法を使った。
・ここから、高速暗記学習が自然に始まった。
<新しい学習法への目覚め>
・こうした体験から、筆者は自然と脳の機能と学習法に興味を持った。
・ある担任の先生が、筆者の学力の変化を見ていて、家庭教師のアルバイトを紹介してくれた。そして、筆者は、そこで紹介してもらった生徒に、自分で成功した学習法をそっくりやらせてみた。すると、驚くような効果があった。
・世で行なわれている教育法とは、まったく違った学習法が存在するのではないかと思うようになった。
・同時に、人間の脳力について、深い関心を抱くようになった。
<中学一年生の頃から人間の隠れた脳力に興味を惹かれた>
・中学一年生のある日、同級生の一人が、もう一人の級友を催眠術で変性意識のレベルに導いて「明日の歴史の問題が見えてくる。その問題を読め」というと、催眠状態に入った級友が、翌日の歴史の問題を正しく透視して告げるという現象を見て、驚愕したことがある
・その後の私の読書に、脳の神秘に関する本が加わっていった。
<浜口熊嶽のこと>
・浜口熊嶽は明治、大正、昭和の三代を駆け抜けた幻の気合い術師と言われる人物である。この人が、筆者の潜在意識に対する興味について、火をつけた。
<私の注目を惹いたキューダ・バックス>
・つづいて、キューダ・バックスというインド人の超能力者にも興味を持った。
・彼は、ヨガに行者によって「偉大な精神集中状態に達すると肉体の目を用いることなしに、物を見ることができる」と学んだ。
<右脳開発法に役立ったキューダ・バックス>
・精神集中によって透視の能力が得られること、透視の能力とは肉体的な目ではなく、内在的な心的イメージ力によって得られることなどを学んだ。
・このことがはからずも、後に私の右脳開発法の原点となっていく。
<すべてが一つにつながっていった>
・そうした読書の体験が、筆者の右脳教育法の目覚めとなった
・実は、右脳には二つの大きな特徴がある。
・一つは、EPD的な能力。波動共鳴を感じとる力である。
・もう一つは高速で大量に記憶し、記憶したことを自動的に高速処理する能力。
・人間の潜在意識的能力が、右脳に秘められた働きそのものである。
<高速・多読をすると自然に脳が開ける>
・人間は高速で情報を処理している時は、左脳の言語回路を使わず、別の回路を使うことが、科学の研究でもわかっている。
・そこで、倍速、四倍速のCDを聞きながら、テキストを読んでいく習慣を続ければ、自然に右脳の回路が開け、速読の能力も育つ。
<七田式多読の習慣>
・筆者は本を読むと同時に、メモをとり、原稿を書き、本を書くことが平行して行われるので、情報の垂れ流しがない。
・本を読むと同時に、メモをとり、消化することが大事である。
<読んだ本の内容を覚えること>
・読んだ本の内容をすべて覚えることはできない、しかし、自分に関心のあることは記憶に残るもの。
・記憶を留めるのに、左脳的方法と右脳的方法がある。このどちらの方法も使う。
・左脳的方法というのは、興味を持った内容を簡潔にメモをする。
・右脳的方法というのは、書かずに頭の中の図書館に本を納める方法。
<読書と本書きをどう結びつけるか>
・右脳は全体を見通す脳、左脳は部分部分をしっかり論理的につなぎ、表現する脳。その両方が同時に働いて、書いていく端からそのまま活字にして、本として仕上がる文章ができあがっていく。
・右脳の記憶はそのテーマについて書庫のどの本のどのページにそれに関連したことがかかれてあるかということを思い出せばいいし、左脳の記憶はメモにとったノートを見ればよいことになる。
**読書はなぜ大切か**
※気になった所だけ抜粋
・読書の仕方は浅く、広く読むよりも、狭く、深く読むことが大切である。
・江戸時代、寺小屋では子どもたちに「四書五経」といった古典を、意味は教えず、音読、暗唱させた。
その学習法を「素読」といった。「素読」は右脳学習法にあたる。
・読書においては、黙読よりも音読の方が能力を育てるのに、はるかに効果がある。声で発する振動音が脳を開く。
音読は人の潜在能力(右脳の脳力)を引き出す。
・密教の行で大切なことは、ひたすら真言を唱える。
この行は、右脳の細胞を目覚めさせる。もとい、もっと脳の深いところにある間脳を目覚めさせる。
・マントラ=言語は、発声されるだけで物理的にも精神的にも脳に力を及ぼす超言語である。
・学問の本筋は、心を育てることにある。
・世の成功者たちはほとんど皆、読書家である。
・本を読みながら、自分の心の琴線に触れ、感銘を覚えた表現、ひらめいた思い、アイディアは必ずメモするようにすると良い。
・「ノートを何冊も用意せよ。あなたの記憶の中にある情報が数限りなくあるように思えても、実は思いの外少ないものである。」
「常時、心にひらめいたことをノートに書きとめよ。せっかくの素晴らしいひらめきも書きとめなければ消えていくものである。」
・メモのおかげで本を書くのが楽になる。
・筆者が今、いろいろなテーマで、次々に本が出せるのは、単なる乱読(多読)に終わらせず、テーマ毎にメモをとり、記憶に整理しているおかげである。
**読書によって右脳を開く実践編**
※重要な所だけ抜粋。
いくらかリスクも高そうな実践トレーニング。
・暗唱こそが右脳を開くいちばんの近道である。
・暗唱は、知識を獲得させようとしているのではなく、実は頭の質を変えようとしている。
・基本を完全に繰り返して記憶させれば良い。
・「くり返しが天才を育てる」ーーこれが頭の素質を育てる公理である。
・暗記が学問の基礎である。
・完全記憶を目指せば、右脳の神秘力が開ける。
・ここでいう完全記憶とは、完全な記憶の上に、さらに完全な記憶を求めるという記憶のあり方。
・右脳は波動の世界に対応する脳で、この脳を開くには暗唱の振動音が役立つ
・聴覚が脳力を開く関門であり、視覚回路より聴覚回路の方が重要
・暗唱の次に大切なのは、脳に高速で大量インプットすること。
その時に記憶しよう、理解しようと心がけてはいけない。左脳は記憶を求め、理解を求める脳。
右脳は記憶を求めず、理解を求めず、ひたすら機械的に音読をくり返すのがよい。
・四倍速の高速視聴読訓練が右脳を開く
・日本人は英語を目で学んでいる。これを耳で学ぶようにすると、日本人の語学力は急速にアップする。
**アウトプットの方法**
※本を書くことのメリットなどの内容。
気になった所だけ抜粋。
・本を書くと、チャンスがどんどん増える。
・本を読んで、メモをして、アイディアが豊かに出せる人になる。
・本のよい読み方は、自分なりのテーマを持ってよむこと。
・作文が何もないところから文を作るのではなく、材料を集めて構成することであるとわかれば、文を書くことは簡単。
作文は材料集めが八、九割で、後の一、二割が構成である。
材料のストックが増えれば、書くことは簡単である。
だから、一つのテーマを持って本を読み、大切な箇所をメモし、ストックに努めることが大切である。
・意識には二通りの意識がある。外界からの刺激を感覚器を通して受け取る左脳の意識と、自律的に映像を生じさせる変性意識、つまり、右脳の意識がある。
・脳には実はもう一つの脳、左脳と右脳に挟まれて二つの脳の下部に位置している間脳がある。
そして、左脳も右脳も、すべては間脳に結びついている。
・右脳の能力回路は原始信号系で、波動で情報を取ることが可能な回路である。一方、左脳の能力回路は、五感信号系で、外部からの情報を受け取るのに、五感の感覚器を必要とする。
・この両方を管理する脳があって、それが間脳である。
人間は、間脳を通じて、すべての感情や思考、行動などの機能を支配している。
・間脳にはもっとも深い脳の働きがある。人間は能力を深めると、波動で本の内容を読みとる波動速読さえ可能。
・本書で挙げた、「山崎弁栄」上人の読書法は、まさにこの波動読書法に他ならない。
・人間の能力の最高のアウトプットを得るには、間脳に情報を入れる方法を知らなくてはならない。
・東洋の真言、マントラをひたすら繰り返す業法は、これに通じている。
**右脳読書法(スーパーリーディング)実践講座**
※付録のカードなどを使うトレーニング法など。
雰囲気だけ大ざっぱに述べておく。
より詳細な内容は、本書を参照。
・いよいよ本章では、「右脳読書法(スーパーリーディング)」の具体的な方法を紹介する。
・まずは、一日30分、二週間を目安に頑張ってみて欲しい。
普段の読書にも、右脳読書をどんどん取り入れていって欲しい。
・このトレーニングは、短期間で集中的に行うことでより高い成果が期待できる。
ステップ1:アイトレーニング(基礎編)
①目の焦点の調整ーー立体的に見る
②視野を広げる
③目をスムーズに動かす
・目の焦点を、全体を見るようにする。
・カードなどを使って、全体を見るようにトレーニングする。
・目をスムーズに動かす
・本のページ全体を一目で読むようにする
ステップ2:アイトレーニング(応用編)
①本のページ全体を一目で読む
・五行の文章を読みとれることを目標に、まず一行読みとる
ステップ3:高速めくりトレーニング
①本を効率よくめくる
②キャッチできたものを書き出す(アウトプット)
・本を効率よくめくりながら、読む練習をする。
・読みとれたものをどんどん書き出していく。
**終章**
※筆者が伝えたいことなど。項目は以下
●今、私があるのは90パーセント読書のおかげ
●常に発見を志すこと
●脳の機能と構造について考えることを私はテーマにしていた
●こうして右脳教育法が世界に知られるようになった
**七田眞の「心の泉集」**
※筆者が心に止まった名言などについて。項目は以下。
●人間の生き方について
●運命について
●成功について
●幸福について
●幼、少、青年期について
●思考について
●読書について
●創作・文章について
☆★(Raimuによる)感想など☆★
・ヌーソロジーと絡めていうなら、
「『人間の外面』の意識を使った読書」が、恐らく、ここで述べられている読書と関係がある。
『人間の内面』と「左脳」、『人間の外面』と「右脳」も同様である。
・また、「自分の生き方を思索しながら生きる」は、『ノウス』的、「ただ他者に合わせて、社会に適応して生きる」は、『ノス』的な生き方にあたる。
特に、『ψ3,ψ5』『ψ4,ψ6』あたりの、初期の段階の『ノウス』『ノス』にあたる。
・実践編は、やはり一部はハイリスクである。
トレーニング法を、学生時代にやってみたりしたが、自分の場合は、熱心にやった次の日、脳が消耗して、頭が使い物にならなくなった経験があった。けど、何かの回路は開いた気がする。
・速読法は、今はあまり使っていないが、ほどほどに使っているかもしれない。
重要でない文章を読み飛ばすのに、よく使う程度である。
・「暗記が学問の基礎である」という言葉は、語弊を生みやすい所ではあるが、当然、「何を暗記するか」が重要な所だと思われる。
あくまで、「自分にとって大切なものを完全暗記する」ということが大事である。ここでいう「完全暗記」とは、頭から魂に刷り込むような作業である。
暗記は、それだけ時間と労力とエネルギーを使うものでもあるので、指針が重要である。