不定期連載『変換人型ゲシュタルト論』シリーズ。 記事一覧はこちら。
◆◇ダグラス・E・ハーディングの手法◆◇
前回は変換人型ゲシュタルトの基礎についてを書いた。
加えて、変換人型ゲシュタルト理解の基本となり得るワークがある。
それはダグラス・E・ハーディングが提唱した『頭がない方法』という自己発見メソッドの中にあるワークである。
これはヌーソロジーとは直接関係はないが、
やってることがヌーソロジーでやりたいこととほとんど一緒だということで、前々からヌーソロジー界隈の一部で注目されてるぐらい画期的なものなので紹介したい。
指差し実験
ハーディングの『頭がない方法』は、簡単に言うと自己発見メソッドなのであるが、つきつめると、まるで一つの宇宙論というぐらい壮大な哲学を含み持っているものなので、そこまでやるとかなり長い話になってしまうが・・・
とりあえず『指差し実験』が有名かつ基本的なワークとなるため、それだけ紹介しておきたい。
以下の動画にて、基本的なことが一通り説明されている。
(基本ワークは0:55~2:35あたりにあるので、そこだけでも見ると良い)
また、公式サイトの中にあるページでも説明されている。
このワークの内容を要約すると・・・
まず、目の前に何か物があるとする。リンゴでも何でも良いので例えばリンゴを指差した場合、リンゴを対象として「それ」がある。
今度は下の方に指を差してみる。下の方には自分の足元があるので、自分を足元を差していて、やっぱり「それ」がある。
最終的に自分の方向に指を差してみる。すると何があるのか・・・?
そこに「主体」があると、ハーディングは言っている。
そして、ここでいう「主体」は、ヌーソロジーの『次元観察子ψ3』が構成している「主体」とも同義なのである。
ヌーソロジーたんで説明すると・・・
以下のポーズが「奥行き」を意識している時で「ψ1」に対応するものだった。
この時点では「奥行き」を意識しながらも、前側にある「それ」を指さしている状態である。
しかし、そのまま指の方向を180度逆にして「奥行き」の直線上のものを意識すると・・・
次元観察子ψ3や「主体」の意識を探り当てることができるわけである。
ハーディングが開発した方法は、ヌーソロジーや変換人型ゲシュタルトの感覚を掴むのにも使えるので、理解を深めていきたい場合は何度もワークをやってみよう。
ハーディングの宇宙論
以上の「指差し実験」のようなやり方を基本に「わたしとは何か?」と自己探求をしていき、
さらにはこの世のすべてを解き明かそうとしているのがハーディングの哲学である。
それは「ハーディングの宇宙論」と呼ぶに相応しい。
Youtubeチャンネルの内容を軽くみただけでも、その壮大な感じが伝わると思う。
以下の著作も出ている。
「To Be and not to be, that is the answer」
日本語訳で『存在し、存在しない、それが答えだ』になっている。
この本のタイトルも面白い。
実はヌーソロジーの『等化』が分かった時の感覚は、この「存在し、存在しない、それが答えだ」にも近いため、これは『等化』を表すメッセージと言っても良いかもしれない。
「負荷と反映の対称性が分かる」が等化の意味だが、
それは二つの状態は両方とも答えだという視点でもある。
「指差し実験」のようなワークから等化に通じる答えを導き出している所も、
ハーディングの宇宙論はヌーソロジーっぽい。
ヌーソロジーは難しく感じることが多いけど、
こうした方法論を併用しつつ理解していくと分かりやすくなると思う。
↓続き
2013:The Day God Sees God 人類が神を見る日 [ digital edition ]
ヌーソロジーをちゃんと学習するならこれ! |