不定期連載『変換人型ゲシュタルト論』シリーズ。 記事一覧はこちら。
◆◇火のイメージを応用する◆◇
前回は「夢の世界」や「エーテル体」など、
抽象的なイメージベースの話をしてきた。
今回の話はRaimuオリジナルの手法である。
これまでのヌーソロジーについてをおさらいしよう。
前方向に『人間の外面』と「反転した空間」があり、
後ろ方向に『人間の内面』と「通常の空間」がある・・・という話だった。
また、上記のイメージは光速度イメージと重ねることもできて、
光速度を突破すると『人間の外面』側へ、
その手前だと『人間の内面』側の世界となる。
『人間の内面』側を「こっち側」、
『人間の外面』側を「あっち側」としよう。
そして、「こっち側」と「あっち側」は、
四大元素論だと「地のエレメント」と「火のエレメント」の関係になっている・・・と解釈することができる。
ここで言う「地と火」は概念的なものの話である。
まず、西洋で古代から伝えられている四大元素論は「火地風水」で構成されている。
それぞれの元素は「直観・感覚・思考・感情」を司ると言われていて、
「火と地」が対の関係、「風と水」が対の関係になっている。
また、ケイブコンパスにおいても、『偶数系の元止揚』は「地のエレメント」、『奇数系の元止揚』は「火のエレメント」に対応し、
『思形』は「風のエレメント」、『感性』は「水のエレメント」に対応してると解釈することができる。
なぜなら、『偶数系の元止揚』が持つ要素は「物質世界・他者側・幅・感覚や経験・直線的な時間・四次元時空のゲシュタルト」であり、地の物質的な方向性がそれと関係してくる。
一方で、『奇数系の元止揚』が持つ要素は「精神世界・自己側・奥行き・直観・持続的な時間・四次元空間のゲシュタルト」であり、火の精神的な方向性がそれと関係してくる。
また、風は思考を司るので『思形』が関係し、水は感情を司るので『感性』が関係してくる。
ヌーソロジーと四大元素論の関係については、以前にもブログでまとめたことがある。
それから、四大元素論的に火のエレメントが表すものは、
生命力、純粋さ、情熱、闘志、芸術、流動性、能動性、破壊と創造・・・といったものである。
それらを扱う感覚は「直観」でもあるため、
火のエレメントが強い性格は「直観タイプ」とも言われる。
ヌーソロジーで脱却する「人間型ゲシュタルト」は、いわば「安定をもたらす世界」でもあるため、
それを脱却する強いエネルギーとなると、不安定さに向かってそれを制するような火のエレメントの力ということになるのではないだろうか?
以上のように『奇数系の元止揚』と「火のエレメント」の二つの概念は、絡めて理解すると良いと思う。
火のイメージの応用
そんなわけで、火のイメージを使ってヌーソロジーの概念を理解してみよう。
前回「エーテル体」の説明をしたが、
ここで使う「火」のイメージはそれとも近いと思う。
また、抽象的な「火」のイメージはスピリチュアル的に重要と言える事例がある。
前回、神智学の創始者として名前を挙げたヘレナ・P・ブラヴァツキーは、
「エーテル体」という言葉を使った先駆者でありながら、
19世紀の時代にアメリカのスピリチュアルのベースを作った人物でもあるので、
現代スピリチュアルのルーツにもなっている。
そんなヘレナ・P・ブラヴァツキーが代表書籍として残した『シークレット・ドクトリン』では、
「火」を重要とする記述がある。
神秘学は“唯一の実在”を次のように概括する。神は神秘的な生きている (または動いている) 火であって、この見えない実存の永遠の証人達は光と熱と湿気である。 この三者は自然界のあらゆる現象を包含しており、またその原因である。 宇宙内運動 (intra-cosmic moton) は永遠であって止まることはない。
現代スピリチュアルの発端のような立場の者が残した本の一節にこうしたことが書かれているのはとても重要なことだ思う。
俗物的なスピリチュアルの場合は、「直観」よりも「感情」の方が大事とされることもあり、むしろ「水のエレメント」みたいなイメージのものも多くあるが、元祖スピリチュアルのような神智学ではやはり「火のエレメント」みたいなイメージの方が重要なわけである。
火のイメージと反転
さて、火のイメージをヌーソロジーの反転のイメージと絡めてみよう。
色は何でも良いけど、安易な「赤」よりも、
シリウスやオリオンを表す「緑」や「青」のが良いかもしれない。
「反転」と『人間の外面』を意識した時、
その先にはそんなイメージのものがあるかもしれない。
さらに、それは反転のイメージと同様に、目の前のイメージと重なってくるかもしれない。
ヌーソロジー的には「あっち側」と「こっち側」の境界はどうなっているかというと、
「光速度に達した時の点」のように、ものすごく微小な大きさの点のようになっている。
したがって、その先の世界に繋がるには、まるで針の穴に糸を通すような感覚になってくる。
そんな感じで「あっち側」にある「火のイメージ」を、
針の穴に糸を通すような感じで・・・それも素粒子のような大きさの穴に対して、
「こっち側」に通るようにやってみる。
また、「こっち側」のエネルギーを「あっち側」に通すこともできるので、やってみる。
そんな感じで「あっち側」とのやり取りができるようになると、
ヌーソロジー的に分かってくることがあるんじゃないだろうか?と思う。
↓続き
2013:The Day God Sees God 人類が神を見る日 [ digital edition ]
ヌーソロジーをちゃんと学習するならこれ! |