不定期連載『サイキックの研究と分析』シリーズ。 記事一覧はこちら。
◆◇具現化の法則◆◇
次に、『具現化の法則』についてです。
「波の世界」にあるものは、「物質の世界」で具体的に具現化して扱うことができます。
例えば、「仏教」においては、仏を信じるのに仏像を作った方が良いから、
仏像がよく作られていく・・・といったことがあります。
※厳密に言うと、原始仏教において偶像は推奨されておらず、仏教において偶像が普及するのは大乗仏教が成立してからなので、偶像崇拝の良し悪しにも諸説がありますが・・・
宗教の中でも得に多神教あたりだと、
神様のように本来「目に見えない」存在が、「偶像」で表現されることがよくあります。
これはつまり、言い換えると「具現化」ということになります。
あと、「偶像を作る」だけでなく「名付け」もまた、
「具現化」とセットで行われるものと言っても良いでしょう。
それから、宗教の世界では、宗教的なシンボルを「象徴」として扱うことがよく行われます。
宗教的なシンボルというのを探すと古今東西に色々とありますが・・・
例えば、ユダヤ教の六芒星、キリスト教の十字架、道教の陰陽図、仏教の卍模様・・・なども、
神様にアクセスするための「象徴」であったりするし、
それはある意味では「神様を表現したもの」になります。
それから、ヘブライ文字、ルーン文字、カタカムナ文字、梵字、念仏、符文・・・など、
特殊な文字や呪文を使って、「神様的存在」や「目に見えない存在」を表現することもあります。
あと、仏教において法然や親鸞が支持したような「南無阿弥陀仏を唱えると救われる」(もとい、阿弥陀様の力を得ることができる)といったことも、
「神様的存在」を具現化したものを使っていることになります。
あと、密教では、仏の世界を表した「マンダラ(曼荼羅)」というのが用いられたりするし、
西洋魔術では、星の力とか天使とか悪魔とかを召喚するのに「魔法陣」や「護符」が用いられることがあるし、
「タロットカード」によって、宇宙の法則みたいなものが表現されていることもあります。
こうした「マンダラ」や「魔法陣」や「タロット」も、
ある意味、「目に見えない存在を呼び出すために、それを具現化したもの」と言えるものでしょう。
具現化した像は、人型に近いものよりも、より抽象的な姿をしている方が、
神様的なものを的確に表していたりします。
「具現化」と「確信」
『具現化の法則』は、以前に述べた『確信の法則』と相性が良く、それらは合わせて使われます。
『確信の法則』の項でも書きましたが、
「具現化」することによって「確信」の力が高まり、サイキックの力が強まることがあるからです。
それから、「確信」するだけでなく、「具現化」をすると何ができるようになるかというと、
その「具現化」したものを他者と共有することができます。
ただし、『具現化の法則』によって他者と共有できるのは、
あくまで「具現化によって表現された姿」であり、
感覚や目に見えないものまで直接共有するのは難しいです。
ちゃんとした確かな感覚まで他者と共有するには、自己他者同士で確かな「認知」を得るか、
あるいは、「認知のズレ」が生じた場合は気をつけなければなりません。
人それぞれで「認知」の差異や「確信」の差異が生じることについての注意点は、
『認知の法則』や『確信の法則』の項で書いた通りです。
とはいえ、「確信」と「具現化」によってできるものが、
人間が作る「文化」というものであり、
「文化」の確立は、人間社会において大事なものでもあります。
『具現化の法則』は、むしろ、人間にとって当たり前のように必要なものである・・・と踏まえておくべきものです。
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