為になるの色々

新型コロナウイルス情報について。宮坂昌之さんのインタビュー記事から抜粋

投稿日:2020年3月29日 更新日:

今回は新型コロナウイルス関連の情報について。

ウイルス関連の情報は色々なメディアから情報が飛び交う中、
自分も「どこにデマが潜んでるか分からねぇぞ」精神で挑んでますが、
Yahooニュースにあった宮坂昌之さんの記事で良さそうなのを見つけました。

宮坂昌之さんは免疫学に精通したベテランの医者であり、
ウイルスの仕組みにもちゃんと詳しそうな所が好印象です。
検査の難しさとか、ワクチンを作ることの難しさとかの話とかは、
RNAとかDNAとか専門的な話になって「なるほど、分からん」って感じですが、
コロナウイルスの検査は技術的に難しい、ってことは分かるような気がします。

あと、話の内容的にちゃんと科学に強くて頭の良い人の言説のような所が
とても信用できると思いました。
 

とりあえず記事を3つほどピックアップして、
書いてあったことを軽く箇条書きしていきます。
 

その1

◆新型コロナの免疫とワクチンの話をしよう 免疫学の第一人者・宮坂先生にお尋ねしました(上)

・肺炎から急に重症化する人がいる。
・中国や欧米のデータを見ると、年齢によって50歳より前であれば、
 ICUに入っても多くの人は元気になって退院するが、
 60、70、80歳となると、ICUに入ったら半分は亡くなる。
・重症化をするかどうか重要なファクターが二つ。
 一つはウイルスの曝露(ばくろ)量で、もう一つは持病。
 と言っても、実際の統計を見ると糖尿病や高血圧を持っている人は
 重症化率は確かに高いが中国の統計では20~25%で、普通の人が重症化するのは数%。
・ウイルス性の炎症から免疫系の暴走による
 サイトカインストームと呼ばれるものに移行することがあるが、
 その原因についてはよく分かってない。
・ワクチン開発の見通しについて。
 アメリカではモデルナという会社がRNAワクチンを開発していて、
 今、第一相の治験が始まるところ。
・RNAワクチンは有効な手法だが、第1相試験で約100人、第2相試験で数百人、
 第3相試験で少なくとも2000人や3000人で安全性と有効性を調べていくので、
 何百万人に投与するものを開発するにはかなり時間がかかる。
・イギリスは、ワクチン開発に関しては2年ぐらいでできるかもしれない、
 それまでに集団免疫ができればあとはワクチンでいいだろうなどと言っているが、
 私(宮坂)は2年では絶対にできないと思っている。
 

その2

◆新型肺炎「日本は感染症と公衆衛生のリテラシーを高めよう」免疫学の大家がPCR論争に苦言

・インフルエンザには迅速診断キットがある。
 ウイルスを増幅する必要もなく5分か10分で答えが出る。
 一方、PCR検査は何時間もかかり、その割に偽陽性も偽陰性も出る。
 なぜ手間がかかるかというと、コロナウイルスの場合は喉(のど)のぬぐい液、
 痰(たん)からRNA(リボ核酸)を抽出しなければならない。
 日本ではこれをロボットでできるところは少ない。
・ぬぐい液や痰から抽出したRNAを増幅して何度も何度もサイクルを回した上で陽性シグナルを探す。
 陽性シグナルがあってもそれがウイルスの遺伝子かどうかは
 塩基配列まで見ないと最終確認までつかない。そしてこの手技にはある程度の熟練が必要。
・感染材料が入ってくるので部屋も機器も全部コロナウイルス専用にしか使えなくなる。
 また、やろうと思っても人材の問題がある。
・PCR検査の感度が不十分で、陰性だと思ったら実は陽性だった、
 陽性だと思ったら陰性だったということがかなりあった。
・陽性と出ればほぼ陽性という確率が高いが、陰性と出た時には
 本当に陽性ではないという証明にはならないという大きな問題がある。
 それはなぜかというと喉や痰の中にウイルスが見つからないが、
 他の体のどこかに隠れている場合が常にあるから。
・鼻からサンプルをとる方法もあるが、とったらくしゃみをされて医者に感染リスクが生じる。
・PCR検査は手間がかかる、お金がかかる。
 さらに検査を受けるとしたら開業医や病院で受けなければならない。
・開業医のところに患者がPCR検査をしてほしいと来たらどうなるのか。
 クリニック全体が汚染される可能性がある。日本は感染症リテラシーを育てていく必要がある。
・日本政府はなぜ一日3800件しかできないかを
 もっと分かりやすく説明したら良いのではないかと思うが、厚労省も言えないことがあると思う。
 一方、それが日本の感染者数を少なく見せるための謀略であるということを
 言う人がいるようだが、そんなわけがない。
 現状ではもろもろのことが飽和状態というのが悲しい現実だ。

(その他、トピックス)
・韓国のPCR検査量について
・「ダイヤモンド・プリンセス」の集団感染について
・日本の感染症リテラシーについて
・イギリスの感染症対策と日本の官僚制度について
 

その3

◆新型コロナにかからないための五カ条 免疫学の大家がお教えします

・これまでの報告を見ると、長い場合は2週間ぐらい発症をしないまま、
 感染能力を持ち続けていることがある。
・無症候性感染者が大きく感染拡大に関わっている
・密閉された空間ではクラスター(感染者の集団)が発生しやすい。
 空気感染の可能性があるが、まだよく分かっていない。
 ただ、このウイルスが飛沫、しかも微小な飛沫に付着した形で空気を漂うことは
 すでにアメリカの研究グループが米医学雑誌に報告していて、
 その濃度は1時間ぐらいで半減し、3時間ぐらいで10分の1程度までに減少するとのこと。
・このウイルスは結構長く空気中を漂う可能性がある。

・新型コロナウイルスに対してまったく免疫を持たないと、
 社会の6、7割の人が感染する可能性があるとイギリスの政府首席科学顧問が言っていた。
 しかし、人口約1000万の中国・武漢市で感染したのは、
 公称10万人弱で、100人に1人程度しか感染せず、
 もし公称の数字が誤りで、実際はこの10倍だったとしても、感染したのは10人に1人程度、
 つまり最大10%ぐらいの人しか感染しなかった。
・免疫学的には、病原体の防御には、自然免疫機構と獲得免疫機構が必要。
・かなりの人たちは実際は何らかの抵抗力をもっていたため
 発症しなかったのだと私(宮坂)は考える。
・集団免疫の考えの根底には
 「新しい病原体には人々はまったく抵抗性がない
  =免疫がない、しかし感染によって免疫が成立する」
 という概念があるが、一方で、近年の免疫学の進歩によって、
 この概念は改訂が必要であるように思う。

・RNAウイルスは変異をしやすいので、今後、さらに新しい型のものが出てくると思う。
・コロナウイルスもインフルエンザウイルスと同様に、
 人以外の宿主が居るので、今後の変異の方向性については判断が難しい。
・ウイルスを排除するのは抗体だけでなく、感染細胞を殺すTリンパ球も大事な役割をする。
・コロナウイルスに関する限り、交叉免疫ということが起こる可能性があり、
 抗体も大事だが、ウイルス感染細胞を殺せるTリンパ球ができてくるか、
 そしてそれがどのぐらい体内で生き延びるか、ということも、同様に重要かもしれない。

・抗体検査だけでは感染の有無を決定できず、確定のためにはPCR検査が必要となる。
・インフルエンザの時に使うような迅速診断キットが出てくると便利。
 これはインフルエンザに対する抗体をブロッティングペーパーに貼付け、
 患者サンプルを上からかけるとインフルエンザウイルスだけがそこに付着するので、
 それを再度、インフルエンザ抗体を用いて検出するという方法。
 この方法も偽陽性と偽陰性が出やすいが、何度も検査ができるのでカバーできる。
・血清療法は、同じRNAウイルスであるエボラ出血熱ウイルスで
 一部成功が見られているので、可能性はある。
 ただし、血清中にはHIVのような危険なウイルスが含まれている可能性があるので、
 血清そのものを投与するのはリスクがある。

・マスクは他人に飛沫感染をするのを防ぐ効果はある程度はある。
・医師は感染病棟でN95という特殊なマスクをして仕事をしている。
 空気漏れが少ない分、30分もかけていると苦しくなって、気分が悪くなる。
・市販のサージカルマスクはずっと網目が粗く、長時間つけることができるが、
 人から移るのを防ぐ効果が非常に低く、一方、人にうつすのを防ぐ効果はある程度あると思う。

 
あと最後に、一番重要そうなやつを引用します。

新型コロナにかからないために私たちにできることは
 

――いろいろ考えてみると人間の免疫システムは非常によくできているように思うのですが、普段から抵抗力、免疫力を高めるためにはどう過ごせば良いですか
 

宮坂氏「まずは、ウイルスがいそうな場所には行かないことです。つまり、密集した場所、密閉空間、他人との近接距離を避けることが大事です」
 

「次に、体内時計を狂わさないこと、つまり、生活リズムを守ることです。というのは、体を守る免疫反応だけでなく、食べる、消化すること、眠ること、すべてが体内時計によって支配されているからです。ですから、体内時計を狂わさないことが大事なのです」
 

「たとえば、朝早く起きて朝陽を浴びながら散歩をすると、体内時計がうまく動き始めます。夜、決まった時間に寝るとさらに体内時計がうまく動くようになります」
 

「それから、積極的に体を動かすことも大事です。リンパ球などの免疫細胞は血液やリンパ液に乗って体内をパトロールし、異物を見つけ、排除しようとします。体を動かすと血流、リンパ流が良くなるので、免疫力を維持できるのです」
 

「食べ物も大事。程よい量で、バランスの良い食事をすることが大事です」
 

「最後にストレスを避けることです。ストレスにより副腎からコルチゾールというホルモンが作られ、これにより免疫細胞の機能が低下します。ストレスのある時に風邪を引いたり、ヘルペスになるのは、このためです」

 
以上です。宮坂先生ありがとうございました!
あと、インタビューした記者の木村正人さんもありがとうございました!

やはり、新型コロナウイルスに関してはまだまだ謎が多く、
無症候性感染に気をつけてむやみに出歩かない方針と、
免疫力を高める方針が正しそうですね。


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