不定期連載『変換人型ゲシュタルト論』シリーズ。 記事一覧はこちら。
引き続き、『次元観察子ψ5』についてである。
ψ5は以下のように、「前側の無限遠点」と「後ろ側の無限遠点」が「自分の身体」の所に繋がる位置にあるから、その発見がψ5の発見のゴールになると以前に説明した。
これが分かると、「見ている光景」が自身の精神のように感じ取れる上に、自身が動き回った時に見える世界がすべて自分を中心に動いているように思えてくる。
『次元観察子ψ5』はそうした「不動の自分」が分かる位置でもあるため、それについて説明していこう。
「自分が動いているのではなく、世界が動いている」動画
『次元観察子ψ5』を端的に理解するための面白い動画がある。
以下の動画を観てもらいたい。
この動画は中央で男が歌っていて、景色が動いているようだが・・・
男が歩いているように見えて、実際は巧妙に作られた装置の上を歩いているだけで、その場から進んでいない。景色の方が動いている。
実に面白いアイディアから作られた動画である。
そして、この動画はヌーソロジーとも関係してくる。
『次元観察子ψ5』は「いつでもここ、どこでもここ」の感覚を持つ「不動の自分」になる位置にあるため、「自分が動いているのではなく、景色の方が動いている」という事象は『次元観察子ψ5』の位置を表すものでもある。
だから、「自分が動いているのではなく、世界が動いている」みたいな感覚は、『次元観察子ψ5』が分かった時の感覚と同様である。
上記の動画はそれを表現した面白い動画と思うので、ψ5をイメージするのにも使ってみよう。
眉間鉛筆ワーク
それから、ヌーソロジーで当初からあった「眉間鉛筆」と呼ばれるワークがある。
これについては『時間と別れるための50の方法』にも書かれている。
「眉間鉛筆」のやり方は簡単で、自分の額に鉛筆かボールペンのようなものをつけて周囲を見渡してみたり、動いてみたりすることである。
細長いものであれば箸でも良いしなんでも良い。
そうすると・・・額に付けた鉛筆はまったく動いていないが、鉛筆以外の世界が自分を中心に動いているように見えるのが分かるだろうか?
先の『時間と別れるための50の方法』では以下のように説明されている。
視野空間には鉛筆と室内の風景が映し出されます。鉛筆の背景となっている室内風景は次々とその見えを変化させていきますが、鉛筆の方は眉間に固定されているので、周囲の風景の動きに対して常に不動を保つことになります。鉛筆が動いていないのであれば、眉間も動いてはおらず、眉間が動いていないのであれば、当然、身体も動いていはいない。つまり、「動いているのは世界の方であってわたしではない」という相対的な不動感覚が、この一本の鉛筆の見えによって認識に強調されてくるわけです。結果的に言えば、このときの鉛筆が次元観察子ψ5に相当してくることになります。
上記にあるように、「眉間鉛筆ワーク」は『次元観察子ψ5』の理解に適したワークとされているので、その辺りが気になるならば積極的にやってみて、そこからイメージが掴めるようになると良いと思う。
(続く)