【連載】サイキック研究

■サイキックの研究と分析(13) ~量子論リテラシー~

投稿日:2018年10月20日 更新日:

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◆◇量子論リテラシー◆◇

量子力学で言われていることについて色々と説明してきましたが、
量子力学や量子論柄みの情報は、中には真偽の微妙なものも多いです。

ここで今、自分が述べてるのもどうだろう?という所なので、
そこの所は注意して頑張って書いてます。

正直な話、大学の数学科とか物理学科で専門的に学べていれば心強いのですが、
情報理工学部とかで専門が他にある場合、本格的な所まで突っ込むのが難しいです。
本格的に扱うのであれば、本当だったら1年とか2年とか修業したいぐらいなんですが、
普通に仕事しながらの勉強というケースだと、どうしても付け焼き刃みたいになってしまいます。

大学レベルの数学となると、高校数学をマスターした理系の人でも時間をかけなければ難しいのですが、
文系の人となると、歯が立たないという人も多いだろうと思います。

そんなわけで、実際の所「量子力学から語られてる言説を信じて、量子力学を語るというスタンス」がよく行われるわけですが、
この言説の真偽まで考える必要があるとなると、これがまた難しくなってきます。
量子力学を語るには、言説が正しいかどうかを判断する能力
・・・即ち、量子論リテラシーというのが必要なってくるのです。

これは、メディアやマスコミの嘘に気付く「メディアリテラシー」のように、重要な考え方です。

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※メディアリテラシー……例えば、右翼向きの団体を支持してる新聞社は右翼向きの情報が多いとか、スポンサーがついてる場合はそれを支持する情報が多いとか、そもそもメディアは儲け優先で情報発信することが多いとか、そういう判断をしてメディアの嘘を見抜く能力のこと。

数学や物理学の情報は、まず先に「物理現象」があって、
そこから解明された原理があって、
そこから、原理⇒論文⇒逸話⇒噂話⇒噂話・・・というように伝えられていきます。
ここで、一次情報とか二次情報とかがあるわけですが、
もし、二次情報が全然違っていたまま、
噂話だけ信じられて伝えられていった場合、ややこしいことになるわけです。

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なので、ここでなるべく、一次情報をベースにした知識を押さえておいた方が良いわけです。
一次情報を持っている人は、本業が物理学者の人になります。
例えば、ニールス・ボーアの直接の言説などは一次情報に近いので、
そういう情報にできるだけ近いものを探す必要があります。
(本当は今活躍してる物理学者のちゃんとした論文を読むのが一番良いんでしょうけど・・・、
自分みたいな一般人を想定して、ここでは書籍を探す方向で行きます。)

例えば、量子力学の入門としてオススメな以下の本を監修している「佐藤勝彦」さんという人。
この人は物理学として経歴がしっかりしている人だし、相対性理論のちゃんとした本などを書いています。
こういう人があまりにズレたことを書いていたら、
間違いないなく周りから突っ込みが入るので、こういう人は割と信用できます。

自分が『サイキックの研究と分析』で使ってる量子力学のネタも、
この人の情報をベースにして書いています。

あと、間違いないのは「湯川秀樹」さんみたいな人。
ノーベル賞受賞者であり、『中間子』という粒子の発見者でもあります。

実力が世界的に認められてる物理学者の言説ということで、間違いないです。
試しに読んでみた所、湯川秀樹さんというハイレベルな日本人物理学者は、
特有の人柄の良さがにじみでているのか、非常に好印象だったのでオススメです。
数式とか出てくるとやっぱり難しいけど。

あと、自分が前回に取り上げた「量子脳理論」のロジャー・ペンローズ氏も、
一応はアカデミズムで実績のある人で、著書もいくつか出しているので、
本人からの情報を直接読むことができるし、日本人による解説が添えられてる本もあります。

ペンローズの考えはサイキックと相性が良いですが、それが故なのか、その説は賛否両論もあります。
一次情報に近い情報だとしても、科学者的にはなんだか微妙なことが言われてることもある・・・っていう所もまた、量子力学の難しい所になります。

とはいえ、こういう人は一流の物理学者を相手にすることまで想定して持論を展開するため、
普通の人が言うのとは強度が違います。
 

危なっかしいのは、そこそこの独自路線を決めてる、スピリチュアル系とかニューエイジ系の人です。
とりあえず、間違ったことを言っていても突っ込まれない環境にいる人は、
そのまま言説が通ってしまうことがあります。
この辺は、単純にその人自身が信用できるか否かも見ていくべき所でしょう。
そして、量子力学の情報は難しい所になると特に突っ込みにくいので、
その仕組みを念頭に置いておきましょう。

以上のように、量子論の情報を扱うには「量子論リテラシー」がいるように色々と注意が必要なわけです。
ひとまずは、情報を語っている人が
物理学者なのか、物理学の情報を扱う経営者なのか、ライターなのか、あるいは、SF作家なのか、ニューエイジ系のスピリチュアリストなのか・・・は、押さえておいた方が良いです。 
 

「人工知能」のジャンルもリテラシーが必要

もっと言うと、こうしたリテラシーの話が重要になるのは、
量子力学に限った話ではなく、
「人工知能」のジャンルなどもそうです。

人工知能の権威として有名なのがレイ・カーツワイル氏です。
人工知能による技術的特異点(シンギャラリティー)が到来することを主張する人物ですが、
その説が広がることによって、色々と物議が醸されています。

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率直に言うと、この人自身はちゃんとした理系であり、
情報工学のプロフェッショナルなので、情報工学の方面の信憑性は高いので信用されていますが、
生物関係の方面となると怪しい所になります。
ソフトウェアとしての人工知能に関しても・・・仕事の現場で人工知能のソフトウェアを扱ってる人は、この人の説を信じない人が多い・・・と、なかなか難儀な所があります。

この人の書籍には、機械と生体との融合まで、もう10年や20年程度で実現していって、
それがシンギャラリティとなって人類は新しいステージに突入する・・・といった壮大な話まで書かれてますが、
それには人間の生体が完全に解明されてなければいけません。
ただ、生物関係の話となると、それこそ謎がまだまだ多い分野なので、どうなるかは分かりません。
よって、その話はある所までは工学的にしっかりしてるようで、ある所からはSFの粋になっています。

レイ・カーツワイル氏について知りたい場合は、
代表書籍である『シンギュラリティは近い』をまず読むと良いです。

こちらの界隈も・・・例えば、ソフトバンクの孫正義社長や、
メディアアーティストの落合陽一氏などが、この人の言説をかなり信じていたりと、
一次情報に二次情報がごっちゃりと出てきて、様々な憶測を元に言説が生まれています。

このように、量子力学や人工知能といった難しい理系分野は、
色々と難儀なことが多かったりするので、
リテラシーというものが必要になってくるわけです。
 
 


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