【連載】サイキック研究

■サイキックの研究と分析(18) ~「ミクロ知覚」の方法いろいろ~

投稿日:2018年11月25日 更新日:

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◆◇「ミクロ知覚」の方法いろいろ◆◇

前回説明した「ミクロ知覚」をするには、
「不安定・不確実」なものを認める必要があることに加えて、
それをするのに合った「身体」が必要になります。

現代人は、どっちかというと「物質の世界」や「安定した社会」の方に慣れてるので、
これはつまり「物質世界に適応した身体を持っている」ということになります。
逆に、非物質の世界(波の世界)に慣れてる人は、そっちに適応しているわけです。
どちらにせよ、双方の世界を知覚して生きていくには、
「適応した身体」というのが必要になってきます。

Shitaitekiou

現代人は、「コンクリートで出来た都市」のように安定した、
物質的な世界に慣れ過ぎてしまったから、
「波の世界」のように非物質的なものに親しむことが苦手になってしまったわけです。

逆に、子供とかだと、案外、非物質なものに抵抗がなかったりします。
現代人が慣れ過ぎた世界とは、別のモノを復興していくには、
「ミクロ知覚」のように特殊な能力を呼び覚まさなければなりません。

Kundarini 
 

「ミクロ知覚」を呼び覚ます古代の知恵

「ミクロ知覚」を目覚めさせる方法は、古今東西を探せば色々とあります。
『サイキックの研究と分析』の『~実際にある超能力~』のあたりでも書きましたが、
古代から伝わる「超能力」や「魔術」に該当するものが色々な文化の中にあるわけです。
自分の書いた書籍『リアル魔法使い研究』では、
古今東西にある色んな「魔術や魔法」を紹介していったので、その辺にもヒントがあります。

これらの手段とは何なのかをざっくりと言うと・・・
要は、古代文明や昔の人の知恵を借りるということになります。

古代人が何でサイキックに通じていたかというと、
古代人や原始人は、現代人よりずっと「波の世界」や「非物質の世界」を生きていた感覚に近かったからです。
あと、我々だって子供の時はそういう感覚に近かったという話もあります。

そもそも、人間が科学を万能だと思うようになった時代は、
17世紀にニュートンが古典物理学を確立させてからであるし、
それより前の時代は、ヨーロッパの知識人の間でも魔術や占星術がもっと普通に流行っていました。
これは、12世紀から16世紀など、ルネサンスまわりの文化史を調べると分かってくることです。

東洋あたりはヨーロッパとは別にサイキックが発展してますが、
インドが特殊な文化を持ってることは言うまでもないし、
中国の武術もまるでサイキックを使ってるかのようなものが多くあります。
仙道とかは完全にサイキックです。

なので、その辺からの知恵を引っ張りだしてくるとか、
使えそうなのを探したりすることが有意義なジャンルとなります。
 

「極小」としてのミクロについて考える

他にも、「極小」としての「ミクロ」について、思考で発見するのであれば、
「時間にミクロなものを発見する」というアプローチがあります。
「時間」については、『サイキックの研究の分析』の
『~「直線的な時間」とサイキックな時間~』の所で書きましたが、
サイキックに繋がる「時間」というのがあります。

仏教では「刹那」という時間の最小単位を表す言葉があります。

◆刹那 – Wikipedia

仏教におけるこの「刹那」という言葉の発祥はなかなか古そうですが、
「ミクロな時間」を表す言葉としては、自分は結構好きです。
こうした特別な「時間」の概念から、
アンリ・ベルクソンが言った「純粋持続」のような時間にも繋がってくると解釈することができます。

 

「ミクロを発見」するにおいて、
「思考」や「脳」にこだわるのは、主に知性的な人のやり方ですが、
身体を使うのが得意な人は、身体全体で感じてみても良いと思います。
その場合、ペンローズが「量子脳理論」で言っていたような、
量子的な性質をもった「マイクロチューブル」が身体中の細胞にあると仮定してみると良いでしょう。
「神経」とかは特に繊細な器官になります。

あと、「ミクロの発見」は、実は「光速度」の概念も絡んでいて、
物理学では「ローレンツ収縮」という式が、相対性理論と同様に扱われていますが、
この式は、物体が光速度に限りなく近づくと、物体の長さや時間が変化していって、
ミクロの存在が出てくることを意味しています。(というかそう解釈できる。)

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lは物体の長さ。vが速度。cが光速度。

Kousokudonosiki_2

速度が光速度に限りなく近くなると・・・ルートの中の数値も0にすごく近くなり、物体の長さも小さくなる。

「光速度」は「4次元」を発見するためのヒントにもなっているので、
自分の著書『4次元思想とフラットランド』では、その辺の内容を書きました。

ちなみに、宇宙論『ヌーソロジー』でも「ミクロ」というのが重要な概念になっています。
ヌーソロジーでは『対化』と呼ばれる意識進化のための対立概念がありますが、
そのスタートに「ミクロ」と「マクロ」の対化があり、
この内のミクロを先手とするのが意識進化の方向性となります。

・・・と、色々と書いていきましたが、「ミクロ知覚」を慣らしていくために、
魔術・魔法的なアプローチや、思考を使ったアプローチなど、
様々なものを使っていくと良いと思います。
 
 


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哲学、シャーマニズム、数学、神学、古代文明、意識進化、オカルト・・・など色んなジャンルが絡んでくる内容のもので、これを読めば『ヌーソロジー』ってどんなものなのかがざっくりと分かるようになるはず。

「陽」や「陰」、「天」や「地」といった概念を基本とする中国の古代思想『陰陽論』や『易経』についてちゃんと説明するテキスト。さらに西洋哲学や精神分析学、ヌーソロジーの概念とも絡めてその哲学を深めていく。

ユング心理学が専門でありながら古今東西の文化や宗教全般にも詳しく、スクールカウンセラーとして数多くの実績を持つ偉人、河合隼雄さんの書籍を読み直してその思想を学ぶシリーズ。

超能力や魔術の研究や、物理学・量子力学を絡めた解明を目的に、少しずつ書いていった連載記事。

正式名称は『はじめての人でもホロスコープを自分で読めるようになるための記事』。西洋占星術で出した結果をある程度の所まで読めるようになることを目的とした記事。

『note』のテキストコンテンツとして執筆。社会不適合者が生き残るための考え方や知恵をテーマにしたテキスト。1~5でとりあえず一区切り。
第1回目はこちら。

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書籍版Kindle版があり。
「4次元」とは何か?というのが主なテーマ。割と理系的な視点から「異世界」について探求していった本と言っても良いかもしれない。
『ヌーソロジー』の理解に必要な「4次元認識」の実践部分もあり。
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書籍版Kindle版があり。
宇宙論『ヌーソロジー』の入門用。半田広宣さん監修の元、ヌーソロジーの主要な知識を押さえれるコンパクトなハンドブック。
「変換人生活のためのヒント」というテーマの書き下ろしテキストもあり。
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書籍版Kindle版があり。
「リアルな魔法使い」とは何か?をテーマに、「目に見えないもの」との付き合い方や、その仕組みなどについて幅広く書いていった。オカルト的なことを実践していたり、関心のある人に読んでもらいたい本。
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