現代社会考察

現代の若者意識、「さとり世代」「つくし世代」という言葉をよく考えてみる その1

投稿日:2019年10月19日 更新日:

前にこんなの↓を書きました。

◆「現代の若者はどんな意識を持ってるのか」問題について考えてみた その1

現代の若者の世代を表す言葉に「ゆとり世代」とか「さとり世代」とかがありますが、
正直、この言葉にそんなに関心はありませんでした。

なぜなら、的はずれだったり、
偏見でものを言ってる所があったらしょーもないからです。

そんでもって、「つくし世代」なんて言葉まであることを最近知りました。
なんじゃそりゃ・・・・・・
調べてみると、「つくし」とは「尽くし」のことで、
他の人に「尽くす」世代のことを言うらしいです。

しかし、これについて調べてみたら、
「あっ、これは結構当たってる」と思い、
「さとり世代」と合わせて、
現代社会の構造的に見えてきたものがあるので、
それについて書いていきます。
 

~トピックス~

■「ゆとり世代」という言葉は使いません
■「さとり世代」について
■「つくし世代」について
■「大きな物語」が消失した社会での「つながり」
■オタク系の人の「つくし」行為
■自己軸の「さとり系」と、他者軸の「つくし系」
■昔の時代と今の時代

 

「ゆとり世代」という言葉は使いません

まず第一に、自分は「ゆとり世代」という言葉は使いません。
何故なら、これは国が作った制度の名前であり、国が作った言葉だからです。
確かに、1992年の学習指導要領の改訂と、
「ゆとり教育」と名付けられたその方針は重要ですが、
ゆとり世代は○○な性格だ、とかいうと、
まるで、ゆとり教育がそれを作ったかのようで、
偏見で的はずれなことを言ってたら馬鹿馬鹿しいです。

まぁ、その時代に「つめ込み教育」を脱する方針と、
個性尊重の方針が出てきたのは一考するべきことだとは思います。

だからといって、特別に大したことはしてくれなかったのが
この教育の特徴でもありますが・・・
自由な時間を多少は与えられたという点は、多少は考慮しても良いと思います。
ゆとり教育の実態として、現場はどんな感じだったかについては諸説あるので、
それが原因で全体的にこうなった、っていう様には言いずらいと思ってます。
(ちなみに自分は、ゆとり教育導入のちょっと前ぐらいの年代なので、ちょっとはずれてます。)
 

「さとり世代」について

次に、よく聞く「さとり世代」について。
これのはっきりした意味って何でしたでしょうか?
Wikipediaを参照してみます。

◆さとり世代 – Wikipedia

2013年に流行語大賞になり、「欲がない」みたいに言われる世代・・・とのことです。
あと、「旅行に行かない」とか「無駄遣いをしない」などと書いてあります。
個人的には凄くよく分かります。

21世紀に入り、人に必要なものは大体は手に入るようになってきたし、
ネットによって娯楽も割と簡単に手に入るようになりました。
食べ物はコンビニに売られてるものでも結構おいしいです。
もう産業水準に関して言えば、これ以上は発展しなくても良いんじゃないか?
というわけで、個人的にはそういう意識で生きています。

しかし、2013年に大学生に調査した所、
「さとり世代」というワードを知らない割合が多かったそうです。
それから、「お金を使う人は使う」「浪費する人はする」「海外旅行に興味がある人もいる」・・・といったことも、先のWikipediaに書いてあります。
これもなんか分かる。

・・・というわけで、大体合ってそうなものの、
イマイチ煮詰めきられていない言葉だと思いました。

ちなみに、「さとり世代」と「ゆとり世代」はほとんど同じ時期を指すらしいです。
 

「つくし世代」について

さて、次は新規となる「つくし世代」についてですが、
Wikipediaでは項目が現時点で作られていません。

なので、以下のページを参照します。

◆つくし世代に共通する10の特徴 | TABI LABO

時期的には「1992年以降に小学校に入学した世代」ぐらいと言われています。
さとり世代と時期的にほとんど被ってる所もあるので、
その辺の特徴とも合わせて語られることが多いみたいです。

特徴をざっくりと列挙すると以下が挙げられます。

・みんなでハッピーがモットー
・尽くし尽くされ、相乗効果
・支配されることを嫌う
・会話の始まりは「それな」
・イベントが好き
・SNSを使いこなす
・個性を大切にする

 
以上。「尽くし合いながらみんなでハッピーになる」、
「デジタルネイティブなので、ネットとかSNSとかをよく使いこなす」、
「いろんな個性のやつが世の中にいる前提で楽しんで生きる」
・・・あたりが要点でしょうか?

「つくし世代」については、
以下の書籍に詳しく書いてありました。

上記の書籍は「つくし世代」だけでなく、
「さとり世代」も含んだ広範囲の事象を網羅していて、
かなり的を得た若者評論になっているので、オススメです。
著者は、若者とちゃんと話すコミュニティを立ち上げていて、
そこでの対話からちゃんと特徴を捉えてるようです。
あと、著者は1980年生まれなので、
この辺の年代もデジタルネイティブの世代にかなり近いです。
やはり、ちゃんと現場と対話してる人の言ってることは信用できると思いました。

先の書籍に書かれてることを軽く列挙すると・・・

・チョイスする価値観
・つながり願望
・コスパ至上主義
・「リア充」と「ぼっち」の二極化
・友達をクラスター分けする意識
・カジュアルオタク、ライトなオタク、「ぬるオタ」の普及
・情報過多の時代に存在感を示す工夫
・不確かな将来より今の充実

 
とか。あー・・・、自分が生きてきた感覚としても「それな。」というか、
「それは大体分かる」ってのが多かったです。

まぁ、こうやって時代が新しい方向に行った場合も、
「発想が古典的な人」というのもいくらかの割合でいるものですが、
新しい価値観の人が増えていってるというのは、
着目するべき事実だと思います。

 
さて、ここまでで「さとり世代」と「つくし世代」のおさらいをしていきましたが、
自分は、この「さとり」と「つくし」の傾向は、ほとんど「同時期に来た」と捉えています。
強いて言うなら、ネットが普及してくにつれて
「つくし」の傾向が強まっていったことはあるでしょう。

まず、現代社会に事象があり、
その中で起きている「二つの傾向」として、「さとり」と「つくし」を捉えると、
納得できる区分けになると思います。

・・・ということについて、次から書いていくことにします。
 

(その2に続きます。)

◆現代の若者意識、「さとり世代」「つくし世代」という言葉をよく考えてみる その2


-現代社会考察

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

「現代の若者はどんな意識を持ってるのか」問題について考えてみた その2

前回の続きです。 ◆「現代の若者はどんな意識を持ってるのか」問題について考えてみた その1   ~トピックス~ ■「現代の若者は他人からどう見られてるかを気にする」問題について ■学習指導要領の改定の …

「現代の若者はどんな意識を持ってるのか」問題について考えてみた その3

前回の続きです。 ◆「現代の若者はどんな意識を持ってるのか」問題について考えてみた その1 ◆「現代の若者はどんな意識を持ってるのか」問題について考えてみた その2   ~トピックス~ ■「現代の若者 …

現代の若者意識、「さとり世代」「つくし世代」という言葉をよく考えてみる その2

  前回の続きです。 ◆現代の若者意識、「さとり世代」「つくし世代」という言葉をよく考えてみる その1    ~トピックス~ ■「ゆとり世代」という言葉は使いません ■「さとり世代」について ■「つく …

「現代の若者はどんな意識を持ってるのか」問題について考えてみた その1

  今回は「考えたことをとりあえず書いてみる」記事です。 書籍『奥行きの子供たち』の5章は映画『2001年宇宙の旅』についてでした。 そんでもって、脱線して、2000年代からを生きている「現代の若者の …

書籍「ゼロ年代の想像力」に見る、作品分類について(セカイ系とかサヴァイヴ系とか)

宇野常寛という人の書籍『ゼロ年代の想像力』というのを読みました。 これはちょっと一昔前に出た本で、 ゼロ年代(2000年代)と、それ以前の作品から分析する、 大衆心理の変容みたいな批評本でした。 ちょ …

プロフィール

Author:Raimu

魔術・オカルト全般好きな理系。
サイキックの研究とか、占星術とか、
神秘と科学の考察的な、自分の好きなものを置いていきます。

詳しくはこちら。

超能力や魔術の研究や、物理学・量子力学を絡めた解明を目的に、少しずつ書いていった連載記事。

半田広宣さん提唱の宇宙論・具体的イデア論と言われている『ヌーソロジー』。その基本から実践的な入門までを、自分なりに一通り説明したページ。

その他に作ったものはこちら。

Kindle本など。Amazonで買えます。
「佐道来夢」という名前で出してます。

書籍版Kindle版があり。
「4次元」とは何か?というのが主なテーマ。割と理系的な視点から「異世界」について探求していった本と言っても良いかもしれない。
『ヌーソロジー』の理解に必要な「4次元認識」の実践部分もあり。
詳細はこちら

書籍版Kindle版があり。
宇宙論『ヌーソロジー』の入門用。半田広宣さん監修の元、ヌーソロジーの主要な知識を押さえれるコンパクトなハンドブック。
「変換人生活のためのヒント」というテーマの書き下ろしテキストもあり。
詳細はこちら

書籍版Kindle版があり。
「リアルな魔法使い」とは何か?をテーマに、「目に見えないもの」との付き合い方や、その仕組みなどについて幅広く書いていった。オカルト的なことを実践していたり、関心のある人に読んでもらいたい本。
詳細はこちら

書籍版Kindle版があり。
ユング、フロイト、ラカンなどの「精神分析」のジャンルを、ヌーソロジーの概念を使って説明することを試みた「ヌーソロジー×精神分析」の本。精神分析の概念がゼロからでを分かるようにしつつ、ヌーソロジーの世界観の理解も深めることができる。
詳細はこちら

メイン⇒@raimu_23tm

占い関連⇒@raimu_23tm_thot

ヌーソロジーたん⇒@noosology_tan

アストロロジーたん⇒@astrology_tan

今 日 の 月 相

各月相の意味の一覧