不定期連載『サイキックの研究と分析』シリーズ。 記事一覧はこちら。
◆◇共鳴の法則◆◇
これまで、『贈与の法則』と『源泉の法則』について説明していきました。
基本的に、サイキックで扱う意識エネルギー的なものは、
「与える」ことと「奪う」ことができます。
「与える」とは、「与えた元のエネルギーがなくなる」ということです。
前回に書いた通り、『源泉の法則』と合わせて「与えること」ができれば良いですが、
簡単にやろうとしても上手くいかないこともあります。
そんでもって、「奪う」とは、「奪った先のエネルギーがなくなる」ということです。
これは、『源泉の法則』の所で出てきた「カバラの神」に反した行為でもあり、
エゴが持つ「自分だけ受けとりたい欲望」は、争いを生む力にもなります。
皆がそればっかりやっていて、誰も生産的なことをしない世の中になった場合、
いずれ全体のエネルギーが枯渇することになり、そういう人間社会は滅んでいきます。
人間が集団として生きていくためには、そうした事態は避けるべきでしょう。
だから、人間社会では窃盗や強奪の類いを禁じるルールがあるわけです。
意識エネルギー的なものは、認識し難い「目に見えないもの」なので、
奪うことを禁じるのが難しいものですが・・・
それでも、皆がうかつに略奪の類の手段を使うようになったら、
全体が滅んでいくものなので、それは避けるべきことです。
ビジネスの世界においても、例えばマルチ商法とか詐欺みたいなビジネスとか、
「奪い」に近いようなことをしているビジネスの場合、
それはほとんど全体が滅んでいく道に進むものなので、注意が必要です。
そういうビジネスとスピリチュアルの思想とが混同して使われている場合、
その辺の界隈は要注意なわけです。
原則として、自分で確かなものを何か生み出すことをしないビジネスは、
詐欺や略奪に近いものなので、上手くいかないと心がけるべきでしょう。
「共鳴の法則」とは?
そして、サイキックなエネルギーにおいて起きる第三の現象として、
「与える」と「奪う」に加えて、
「共鳴」というものがあります。
近いエネルギーを持つ者同士が、相互にエネルギーを「分かち合う」ことで、
上手くいけばお互いのエネルギーを増幅することができます。
サイキック的には、人間はそういうことができるというのが『共鳴の法則』です。
これと、『贈与の法則』と『源泉の法則』とが上手く働くことで、
全体のエネルギーはよく循環するようになります。
このように、全体のエネルギーがよく循環したり、
共鳴によってお互いのエネルギーが増幅し合ったり、
それぞれがエネルギーを使い過ぎることが無かったりするのが、理想的な社会だと言えるでしょう。
自分(Raimu)がスピリチュアルなものを好んでいる理由の一つに、
それはあくまで「合理的」であるからだ、という理由もあるかもしれません。
社会は合理的に機能しているほど、上手くいくという側面があります。
例えば、人間が生活していくために、
まずは「食べるもの」や「住む所」の確保などが必要です。
「食べるもの」の確保において、いかにして「食べるもの」を効率よく生産したり、
運搬したり、保存したり、調理したりしていくか・・・といったことが大事なので、
人間は社会を維持していくためにずっとそうしたことを考えていき、
電気を使ったテクノロジーでそれらを扱えると分かることによって、
「食糧問題」に関しては、昔と比べると大分楽になってきました。
しかし、「社会は合理的に機能すると良い」といっても、
今の時代、ただの「科学的な合理性」では限界が来ているのだと思います。
より理に適ったものは何か?を突き詰めていくと、スピリチュアルに行きつくのかもしれません。
今の社会にスピリチュアルが必要なのは、そういう理由もあると思います。
スピリチュアル的な意識エネルギーの運用の仕方には、
人の在り方や、人間社会の在り方を考える上でのヒントがあります。
自分自身も満たされた上で、他人もそこそこ満ちるようにしている
「エネルギーのやりくりが上手そうな人」や、
「全体的にエネルギーが行き渡ることを目的としている人」は、信用できると思います。
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